saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

八重、決戦のとき 原初的欲求 魔法使いは運命

 今回のエピソード「原初的欲求」は、謎解きよりも「進撃の巨人」本来のテーマである「生命を賭すべきもの」について作劇的に熱く迫った一品。久しぶりに「見てるー!」って感じを味わえたのでかなり満足。
 ってか、そーゆー満足感をなんでアニメで得てるわけ?って疑問も、、。
 ゴールデンタイムのTVバラエティ番組なんかをせっせと作ってる暇があったらさぁ、クリエイターとかに属する人たちはもっと企画とかさ、色々、画策したらどーなのさ?と思ったり。
 巨人化したエレンが大岩を運ぶ途中に、エレンをガードする人間達が次々殺されていくシーンに被さるナレーションとゆーか一人語りの内容に、かなりの想いが込められているなーと、又、それを視覚的に訴求してくるアニメーション自体も凄い実力。
 まあここで語られている価値観の是非はしっかり吟味しておく必要があるだろうけど、なんせアニメ・娯楽だからね。

 堅いこと言ってると楽しめなくなるし。その辺りは見てる方もちゃんと取捨選択して受け止めながら楽しまないとね。

(まあそんな人はいないと思うけど、最近のヘイトスピーチだとか「嫌○」とかの台頭を見てると、変にシンクロしちゃう子どもがいないかと心配。獄中病室に繋がれたエレンの狂気眼を見た時はちょっとビビッたしなー、笑。)
 って事で作劇の面白さに押されて「謎解き」のお楽しみは、少しお預け。

 それにサブタイトルの「原初的欲求」って何かの暗示かなって思ったけど、あまり深い意味はなさそう。 「人食い」とか「死への恐怖」とか「生存本能」とか、で、それに対峙する人間の深いところのナニか、、みたいな程度の理解で可みたい。
 でも基本、「エレン巨人と(超大型巨人)・(鎧の巨人)の仕組みは同じだ」と調査兵団団長が劇中で断定しているので、知性を有するかどうかが一般の巨人とエレン巨人タイプの最も大きな差異なのだと言う事が判り、そこから背景にある存在の「目的」が垣間見えるような。

 エレンの目の前で城壁を破壊した巨人がエレンがしかけた攻撃の直前に姿を消したのは、エレンが兵士達の前で突如、巨人化したものの逆をやった訳だ。
 同時に、一般巨人を城壁内に入れてやれば自分の役目はお仕舞い、それ以上の事をする必要がないとゆー「判断」を見せたって事ね。
 まあ直感的に言えば一般巨人が家畜的存在、その他の有知性巨人が使役犬的存在って感じで、人間は「肥料」って感じなのか。ただしこの肥料で一般巨人が栄養を得てるわけじゃないから、同じ肥料でもそこには違う要素があるってこと?
 だから肥料である「人間」自体が、この空前絶後の疑似食物連鎖のチェーンそのものみたいな話の仕掛けなのかなぁ。

 食物連鎖ピラミッドの頂点は原理的に少数な筈なんだけど人間だけは例外的に個体数が爆発的に多くて、行き詰まりが見てるから、擬似的に、自らもう一つ上の頂点(巨人)を作り出したてゆーのも考えられるな。
 昔書いたドクターマンハッタン計画(笑)。
 まあ考えて見れば、このエピソードで語られているような「死を引き替えにしてでも」というような価値観を美しく見せたり説得力のあるものにしようと思ったら、現代においてはこういう「(敵は)巨人」設定でないと無理だし、又、そうであって欲しいとは思うんだけどね。

 

 って事で話は「八重の桜」。こっちも良かった。それになんだか凄く「進撃の巨人」とシンクロしてて笑っちゃったけど。
 田中土佐とか神保内蔵助らの石頭重役たちに堂々と自分の主張をぶつける八重の姿が圧巻!

 史実として実際にこんな場面があったのかどうか判らないけど、そんな事はどーでも良いって思わせる名シーン。つまりこのシーンの為の溜を、今までドラマの中でずーっとやって来たわけだから「いいんです!それで」って感じ(笑)。
 後、八重がスペンサー銃を持って走り回るシーンとか、ドキューン!「「めいちゅぅ、、」と渋く決めて見せたりとか、みんな格好いいけど、まあこれは綾瀬はるかのプロモーションビデオってことで。
 そうそう、田中土佐と神保内蔵助のラブラブ自決もなぁ、、名シーンだったよー。

 ホントは「進撃の巨人」と同じで、単純にこんな場面でしびれてちゃ駄目なんだけどな。「娯楽」として良く作り込んであるから仕方ないわ(笑)。

 白虎隊と西郷家の悲劇の方は、すでに見てる方としては感情的に飽和状態になってるから、局部麻酔かけられて頭の中で「これってホントは痛いんだろなー」状態。
 色々、一つのエピソードに詰め込みすぎみたいな気がするけど、八重の生涯からゆーと、ここが全体のハイライトで後がもうないって訳じゃないもんね~。

 全体構成のバランスとしてはこれでいいのかも。

 是非、八重にはこの難局を生き延びて貰ってオダジョーと結婚、『散切り頭を叩いて見れば文明開化の音がする』って時代の中でハンサムウーマンやって欲しいし。

 全体構成のバランスと言えば「仮面ライダーウィザード」。

 今まで白い魔法使いやワイズマンの謎で充分ウンザリする程、引っ張って来たと思うんだけど、この期に及んで「魔法使いがあと2人必要」とか「木崎も驚く笛木の正体」とかの展開はどーよって感じ。
 特に「木崎も驚く笛木の正体」についいては、「ソラって実はファントムじゃなくてシリアルキラーのままんまでしたー」ってゆー余り芳しくない先例があるから、、下手を打たなければいいけどと凄く心配。
 うーん、chika的には「コヨミは笛木の一人娘で、娘を人間に戻したい一心で、笛木は全ての鍵を握る賢者の石を、魔法使い達を使って生成、、。」みたいな展開(ハガレンのパクリかよ)が一番、脚本的には安易展開かと、、これで時折、白い魔法使いが晴人達に向かって使う「お前が最後の希望だ」の辻褄があうしさ。

 今となっては白い魔法使いとワイズマンが同一人物かどーかなんて大した問題じゃないんだし、この持って行き方ならどっちでも展開可でしょ?
 ねっ、こうなったら無難にその辺りで着地させようよ。変に弄ると残り回数を考えるとちょっとヤバイいんじゃない?

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