チャラ男にウザ男

例によって弟のマンションで暇つぶしにでもと「借りぐらしのアリエッティ」をマッコリ飲みながらぼんやり眺めていたら何だか大昔のＳＦ映画の名作「ミクロの決死圏」を思いだし結構本気で見始めた。
話自体は「いつものジブリ」でデジャブ炸裂なんだけど、逆に言うと、このテーマでの手慣れた見せツボを心得ているので、一旦、アイキャッチさえしたら後は視聴者を離さないって感じ（笑）。
しかし「アリエッティ、君はボクの心臓だ。」のシーンにはドキューン。
こーゆー話の運びが上手いんだよね。
野球の話じゃないけどこまめに足で累を稼いで、一発ヒットで得点を確実なものにするってか（笑）。
ってコトで、こーゆー手法とは正反対の所に位置するＮＨＫ大河「平清盛」はいよいよラスマエも声も間近の「宿命の敗北」。
って先週のエピソードで主人公である清盛が闇の世界から立ち戻って、頼朝軍の前にトップ・オブ・ザ武士ワールドの巨人らしい姿を見せるのかと思いきや、なーんも変わってねぇ、、、まあこのドラマくらい、継続性ってか積み上げがないドラマも珍しいんだけど、結局、その回の目玉シーンに合わせて、今までのコトなんかテキトーに回想シーンなんかを突っ込んで帳尻を合わせて進むもんだから、いつまで経っても人物に深みなんて出てこない、、。
このままじゃ平清盛だって最終回に向けて、表面上はゴテゴテした退場シーンにするんだろうけど、結局、トータルとしては「犬死」なんだろうな。
今回の清盛が抜いた大剣が錆だらけだったみたいな演出とかも、なんだかなー、説明的ではあるけれど、1年間育ててきたキャラに対する愛情みたいなのは感じられないな。
　「松ケン・清盛」、ドラマ上の人物ではあるけれど可愛そうとしか言いようがない。
　なんだよー結局、清盛を生け贄にして「源氏」を描きたかったのかい？主人公に愛着がないなら脚本書くべきじゃなかったな、、。

ってコトで話は仮面ライダーウィザードへ。
こっちは主人公に対する愛情が「ベタベタ」じゃないけど、丁寧に伝わってくる話作りですな。
表面上「チャラ男」、実はイッパイイッパイで今日を闘ってる男ってゆー主人公の姿が、かなり確立されて来ましたな。
まあそのワリを喰って、瞬平なんかはキャラ的にはよく見ると玩具扱いされてますが（笑）。NON STYLEの井上君のネガ？いやポジか（笑）。