saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

成り上がりの土建屋の親父としての清盛

chikaは殆どの昆虫が嫌いなんですが、蝉も嫌いベストファイブに入ります。
その蝉が牢屋の中でゴキブリみたくブンブン一直線に飛んでは、出口を見つけられずにジグザグ、、ああ勘弁して・・と思ったら案の定、死にかけ成親が同じ牢屋の中に、、、どうせ、蝉がエネルギー切れでおっちんだら、それとオーバーラップさせて成親も死ぬんだろう。下手したら飢えに狂った成親が蝉の死骸を貪り食いながら、、、なんて演出をしかねんなーと思った平清盛「忠と孝のはざまで」でした。

幸い、成親の獄死は、グロ一歩手前のやせ細りメイクながらも、涙を浮かべての餓死程度の描写で収まってましたが。
でもこれ、龍馬伝の時の武市半平太が獄につながれてる演出と良く似てるなーと思いました。
もしかして同じ演出の人?とか思いつつ、そこまで調べるつもりもなく、まあとりあえず、あの女性演出家でなけりゃそれでいいやって感じで見てましたが、続く重盛と清盛の対峙シーンなんかは、かなり見応えがありました。
重盛が「法王様には情けをかけてもらってるので」とか男泣きしながら言うたびに、そんな描写なんていままで一回もなかったじゃん。第一、松田法王ってただのいかれた遊び人で配下の事なんて考えた事も一回もないでしょ、って感じのキャラが確定してた筈。

(今回とってつけたように、松田法王に「西行が、成親が」とか言わせてたけど)
まあこれは脚本が今までそういうパターンで攻めて来たわけで、それを今回の演出の大矛盾って詰るのは無茶かとは思いますが。
脚本が一年間の間に数回変わる仮面ライダーなんかも、設定が今までとは全然違ってる状態で話が進むことがよくあったんですが、さすがにその時は、その食い違いが目立たぬように、その部分はサーって感じで進むか、「あっそんなことあったっけ」って感じでオトボケに徹した進行で誤魔化してんですがね、、。
平清盛の場合は、それがド真ん中でしょ、役者さん達が熱演すればするほど、えーー?そうだったけ感が。
赤黒い戦闘衣装を着た清盛達の群れの中に、病的な白の儚い感じの衣装で重盛が単身乗り込んでとかの舞台設定にも気を配ってて、シーンとしては舞台演劇的ノリが決まっていただけに、、残念。
 それに清盛と重盛の対立シーンだけで全編突っぱねちゃうのかと思ったんだけど、後半、重盛を腰折れさせて、息子としての弱さを露出させて見せるなど、なかなか見せてくれるなーと、でもそれに対応する清盛がねー、も一つ描き切れてない。
 そこのところはナレーションで「重盛の気持ちにほだされた清盛は、」なんて逃げで納めてたけど、今の松山ケンイチならそうゆーのも演じれたような気もするんだよなー。
 でもいくらケンイチでも、あの脚本の清盛だと、一代でのし上がった土建屋のオヤジキャラで精一杯なのか、仕方ないのか、、これも残念。

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