saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

「宇宙キターッ!だって?宇宙をなめんじゃねーぜ。」

いやー、泣かせてくれましたなー、「仮面ライダーフォーゼ」。
仮面ライダーシリーズは、最終回一個前が一番盛り上がるってゆー伝統は守られました(笑)。
しかも中島かずきの必殺技・青春浪花節炸裂!!しかし話そのものは、もう無茶苦茶でござりまするな(笑)。
賢吾の正体がコアチャイルドだってゆー先週の引きが始まった時から、この件に付いては「不問に付す」と心に決めてたんですが、賢吾と弦太郎やユウキとの愁嘆場が、コアチャイルド話まっしぐらなので、無視し切れないってか、、、やっぱり「話」的には「メガ目が点」的展開でした。
こんな呆れた脚本展開でも、1年間、話全体の整合性を保つためにあれやこれやと脳内補完をし続けた、けなげなライダーファンが少なからずいただろう事に思いを馳せると、心が痛みます。
中島かずき氏はそーゆー人たちに謝るべきだと思いますよ(笑)。
「ゴメンなさい。この作品の98%は手を変え品を変えの2話完結型に熱血ダチエピソードの繰り返しで、残りの2%が全体の体裁を整える為の表紙と最終章で成り立っててなりたってて、そして実は「表紙」にも「最終章」にも、そんなに大きな意味はないんです。だから弦太郎が本当はどんな生い立ちを持っていたのかとか、SEXもしてない歌星がなんで賢吾を自分の子どもに、、とか、突っ込まないで」って。
まあ時代の変遷と共に、仮面ライダーの「楽しみ」方が変わって来たって事でしょうか。
享受側の「楽しみ方」の変化を追って、作り手もその作方を変えるって事なら、未だに「龍馬伝」のあざとさの影響をもろにうけ、作品としてひっくり返りそうになっていた平清盛もそうですな。
初期の酷さはなりを潜めたものの、まだまだ甘ったるいとゆーか、それと決定的なのは、どうも脚本書いている人が本能的に源氏の方に肩入れしてる感じがしてならないって事ですね。
源氏側のエピソードのウェイトが大きくなる時は、そっちの方を格好良く描いてしまい、結果、清盛サイドの描写が平坦になるってか「ああこんな感じでいいでしょ」みたいな。
でも平家のインサイドストーリーって「ああこんな感じでいいでしょ」で描くと、どの道「驕る平家はひさしからずや」だから、どうしてもペラペラになっちゃう。
その重しの為に、後白河と清盛の対立ってか、「双六ゲーム」を設定してあるんだろうけど、なんだかそれも背景を充分に説明してこないで、気分的な対立シーンばっかで済まし来てるから、最近じゃ松田君の演技のエキセントリックさがやけに鼻についちゃって(笑)。
今回の後白河VS清盛シーンも見応えと同時に、なにか「限界」を感じちゃうんだよね。あと何回なこんなのを見せられるんだろ?って。

・・・ってゆーのが、先々週の第32回平清盛「百日の太政大臣」の感想と、仮面ライダーフォーゼ「親・友・別・離」の感想。

なんだか二作品共、chikaの中では殆どドーデモ良くなって来ているので、このままフェードアウトさせちゃおうかと思ったんだけど、「プププの」を見ると、前の記事が残っているので、自分が凄く無責任なように思え(って誰に対する責任だよ・・)それなりにちゃんと締めくくらなくちゃと(笑)。
しかし特に「仮面ライダーフォーゼ」は、しみじみと「ボロボロ」だったなぁ。
井上脚本のライダーシリーズは前期が凄く良くて後期がボロカスで、「憤り」さえ感じた程だったけど、「フォーゼ」は憤りも感じないし、「ディケイド」の「呆れた、弾け」感もないし、まったくどーしょーもなかった・・。
そのくせ見てる瞬間は、それなりに面白いし、感情も揺さぶられるんだから始末に悪い。ホント、AKB48文化のライダー版だった。
最終回、我望理事長が仮面ライダー部の馬鹿卒業式でフォーゼにボロカスにやられてる時はホント泣きそうになった。
勿論、我望理事長の為にね。こんな舞台装置考え出すって、中島かずき頭腐ってるんちゃうか?と思わず笑ってしまいました。
オマケに残された天高の先生達が「理事長も校長もいないけど残った私たちで頑張りましょう」の挿入シーン、笑っちゃう以上になんでこんなの入れる意味があるん?思えばフォーゼってこんな無意味設定がアホほど挿入され、その代わりに、ストーリー深化の為の伏線は全てヤリッパ、まるでマクド(オーサカではこーゆー)で、フライドポテトが美味いんだぜぇ!って言ってバーガー喰わずにポテトを山盛り食ってるみたいな。
確かに、フライドポテトは付け合わせ定番でまずくはないけどなぁ(笑)。
 うーんまぁどーでもいいんだけど、それにしても人間化しちゃった賢吾君のこれからの人生思うと、、前途多難、、。BOSSの宇宙人みたいに白戸パパとは遭遇出来ないだろうし。


前途多難と言えば「平清盛」も第33回を迎え「清盛、五十の宴」。
例の沈む夕陽を扇子で呼び戻したってゆーエピソードを比較的美味くボリュームアップしてましたな、、そう、ここでゆー「前途多難」は、これから凋落を始める平家を中心に据えて、どうドラマを盛り上げていくかというこれからの課題について。
曲がりなりにも今までは、清盛の「成り上がり」ストーリーって主軸があったワケだけど、これからは本当に脚本家の人生観ってか世界観が問われるわけであって、少なくとも今までの経過を見てると、そーゆーのこの脚本書いてる人、凄く苦手なんじゃないかと(笑)。
まあ多分、源氏方のリベンジモードを主力エンジンにして、これからの物語展開を凌いでいくんだけど、あくまで主人公は平清盛だってことを忘れたらんといてなーってコトで。

ps 宇宙飛行士のニール・アームストロング氏が25日に死去。宇宙を題材にしたフォーゼが翌日に最終回を迎えたのも不思議な因縁。
でも、フォーゼはその体裁ほど「宇宙」を意識した話作りじゃなかたけどね。ちゃんと話作りをやっとけば、それなりの作品になったと思えるだけに残念。

 

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