saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

アクについて

いきつけのイタリア料理のお店で聞いた話なんだけど、イタリアでは野菜の煮込みとかで出てくる「アク」は素材の滋養と考えてあまりそれを取り除く事はないそうだ。
その点、高級日本料理はどんな場合でも「澄んだ」出汁だとか「綺麗な色」の出来上がりを追求する。
いずれも素材の活かし方の手法には違いはないのだけれど、面白いモノだと思う。
けれど日本料理でも「アク」をその素材独自のアクの一つとして捉えている部分もあるようで、「アク」を意識的にほんの少しだけ残しておくような場合もあるそうである。
・・・って食べに行った時に聞いた受け売りなんだけどね(笑)。

今日のフォーゼを見ていて何となく、三池監督の「ヤッターマン」を思い出した。
三池監督って人は、「ヤッターマン」でアニメの実写化という大命題をとことん楽しんでた(巫山戯ていた)なー、と。
普通の監督だとアニメ独自の描写部分を、実写化らしい別の表現に置き換えたりするもんだけど、この人は正面から莫大なエネルギーを使ってそれを実写化する。
その他、他の監督さんなら原作アニメの世界観を借りて自分のテーマをだそうなんて色気を持つものだが、三池監督にはそれがない。
職人気質だから?イヤ、それはゼッテー違う。多分、三池監督のダンディズムから来るモノ。
だからと言って三池監督が仕上げたモノは、単にアニメが実写化されたものではなく、頭の天辺から爪先まで三池ワールドなのである。
はっきり言ってヤッターマンゼブラーマンの違いなんてあるとは思えない。
話をアクに戻そう。
三池監督のアクは「映画ってのは壮大な冗談(ブラックジョーク)だ」としか言っていないようなそのスタイルにある。
このアクが好きな人は三池監督を贔屓にするだろうし、嫌いな人は「△○◎×△」って事になる。
chikaなんかは三池監督が「冗談」を入れずにちゃんと映画を撮ったら「かっこえー!」って観客を唸らせる作品を何本も撮る筈なのに、、って残念がる方だ。
つまり三池監督のアクが半分嫌いってこと(笑)。
けれど三池監督は観客が見てただ「格好良いー」って言うようなそつのない映画は絶対撮らないだろう。なぜならそうすると三池監督作品じゃなくなってしまうからだ。
・・ってそんな事を考えながらフォーゼを見てたchikaなのである(笑)。
 
しっかし、ユウキのはやぶさちゃん凄かったなぁ、、、まさかライダーでこんなのが見れるとは(笑)。
これだけでいんじゃない、このシーンを生み出しただけで、あるいはユウキというキャラを創出しただけでも、フォーゼの値打ちはあるよと。弦太郎の「俺は感動したぞ!!!」もよかったけどね。
こんなのが毎回見られるんなら、一学園内(教室内)の世界規模の闘いもガマンするよ。

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