saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

メメント・モリ

ダークナイト」で頂点目指し、とうとう「インセプション」までやってきたクリストファー・ノーラン監督が映画界に転がり出た映画が「メメント」 。
メメント」は、ストーリーを、終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していくという作品で、斬新で複雑な構成の映画。
10分間しか記憶が保てない前向性健忘の主人公が、自分の妻を殺した犯人探しをし復讐しようとする話なんだけど、これがとにかく見れば見るほどバッドティストで気持ちが落ち込んでいくような映画なんだよね。
途中でオチが何となく想像できるんだけど「ほら思った通りになった」とゆー感覚より、何とも言えない居心地悪さの方が先に立つ内容、、、。
んで、なんでこんな話を持ち出したかとゆーと、福島原発事故関連の事実がまるでこの映画みたいに逆回転で真実がボロボロと出て来て、知れば知るほど、気分が滅入るから。
後出しで次々と発表される「実はメルトダウンしてました」の類の話なんて、怒りを通り越してちょっと吐き気さえ覚える。
それにしても東電にしても菅内閣にしても「悪の秘密組織」じゃないんだから、原発事故を意識的に拡大しようとしてる筈ないよね、それがこんなに酷い状態になるってゆーのは、本当に本当に彼らに制御能力がないって事で、これは相当やばいんよ。
やばい上に更に何を考えているのか自己保身の為の誤魔化しをやる。
ずっと前に「民主の本質は(恰好つけ)以外のなにものでもない」って書いたけど、まさにそれ、自分の駄目さ加減を認めたくないからあらゆる手を使って誤魔化しまくる。
メメント」の方も主人公が自分自身に辛すぎる誤魔化しをやるんだけど、その誤魔化しの本質を、次々と暴かれる真実と共に見てる方は情けなくて途方に暮れてしまう。
あーあの感覚だぁって、でも、こっちは映画じゃなくて現実なんだけど。
しかしつらいな、、政治を完全に信じられなくなったからなー。
政権が自民だったとしても、、例えば麻生太郎だよ。
菅と同じようにきっとパフォーマンスだけは達者にやって、肝心な部分は隠蔽、、、見える部分の対応は泥縄の連発、これ絶対やってるよ。
政権の問題じゃなくて日本政治の体質の問題。
そういうのが震災後の数ヶ月で徹底的に露呈してる。
福島県の学校での被ばく線量の上限を年間二〇ミリシーベルトと設定したのは高すぎると見直しを要請する為に文科省に訪れた福島県の小中学校の保護者らを「騒ぎすぎ」だと誰が責められる?
今となっちゃ政府の言うことなんか信用性0。
何を信用していいのか判らないってゆー状況はすっごく不安なんだけど、こうなったら個人個人で出来るだけ情報収集をして目の前で起こる事に一つ一つ判断するしかないみたい。
f:id:saienji:20130620115433j:plain

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!