saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

お願いしますよ、ホントにもう

GW二日目、皆さん、「消費活動してますかぁ!!!」。
・・って一説では国民の消費活動の活発化ぐらいでは、この難局はどーにもならんって話もありますが、みんなが頭も手足も自分の甲羅に引き込んでじっと亀ちゃんのように守りに入ったって、余計に国自体が干上がっちゃって、結局、自分自身がやばくなるのは目に見えてますよね。
昨日はウィリアム英王子とキャサリン妃の結婚式、待合室で中継をチラミしました。
他の女の子達は珍しくニュース番組を食い入るように見てたけど。
キャサリン妃に何か嫉妬ぽいものを感じてるのか彼女の風貌がなんとなく微妙にオバカセレブを思い出させる何かを持っているのか。
しかし「映画の世界を生きる人たち」って感じですね。まあこちらが極東の東洋人で、そう見えるだけの話なのかも知れませんが。

極東の東洋人と言えば、世界中で「大震災での日本人」は「不幸を分かち合い助け合い、略奪は起こらず、規律正しく、毅然とした態度をとる」という評判を得ていて、この事については若干意地悪な私見を、このプププで何回か書いてきました。
その感覚からしても、これは鋭い分析だなと思ったのが「不幸に強くて不公平に弱い日本人」というタイトルの大里真理子さんの小文。
一部、抜粋すると『苦難を分かち合い、等しく我慢することに日本人はとても強い。自粛や節約が得意な国民性も「分かち合い等しく我慢する」特性から来ているように思われる。しかしながら、特性というのは、表裏があり、強みになったり弱みになったりする。つまり、日本人は不公平になった際に感じるストレスがとても大きいのかもしれない。』なるほどです。
ただし大里真理子さんは、とても前向きに日本人を捉えていらしゃるのですが、chikaはこの分析に大いに賛同するものの、その後の展開がどうしても悲観的になってしまうのです。
例えば十人の飢餓者の前に一個の大きなパイが与えられたら、日本人ならまず間違いなくそれを十等分して配ろうというと思います。
けれど実際には十人が全く同じ条件の人間が揃う事などは現実にはなく、そこには年齢差・性別・体格・健康の度合いの差etc様々な差異がある。
パイは十等分できても、人間は等分に十人存在している訳ではない。
ここで様々な「工夫」と「話し合い」と「合意」が必要になるんですが、こういう作業が日本人はとても下手なのではないかと思います。
特に一番、問題になるのは「合意」でしょう。で結局、乱暴な話で「それなら無理を承知で十等分する方がまし」としてしまうのが日本人のような気がします。
chikaとしてはこれがDNAなレベルの話ではなく、可変の意識である事を願ってはいるんですけれど。


可変の意識と言えばもう一つ。
これは『必要がなかった「計画停電」〜消費者心理を萎縮させた人災』と題した大前研一さんの文章からの一部抜粋。


 菅政権は21日、東京電力東北電力管内における今夏の最大使用 電力の削減目標を、家庭、企業とも一律、前年比15%減とする方針を固めました。

 政府の当初案では、削減幅を大口需要家25%、小口需要家20%、家庭15〜20%と決めていましたが、供給力を増強するめどが立ち、節電目標を引き下げるとのことです。

 この発表と合わせて、夏の電力供給力について従来見通しの5200万キロワットから約300万キロワット積み増し、通常の夏のピーク需要である5500万キロワット分を確保する方針を東電は明らかにしています。

 今さら「5500万キロワットは確保できる」と言われても、一体どういう事なのか?と質問したくなります。

 これらの数字を見れば、3月〜4月に電力量のピークに達することは絶対に有り得ません。それなのにあの時点で「計画停電」を行った理由は何でしょうか?「計画停電」が必要なかったことは自明です。


と指摘されています。
けれど大前研一さんは「だから今後も計画停電は必要がない」と、いう結論を出されている訳ではなく、むしろ東電の「夏場」の試算は甘いのでないかと指摘されています。
これ、私たちの「アノ計画停電はなんだったの?」ってゆー疑問を、ちゃんと文章化してすっきりさせてくれてますよね。
でも本当にあの計画停電の理由はなんだったんでしょうね。
大前研一さんは『おそらく夏にかけて25%程度電力が足らなくなる可能性があるので、「今のうちから」国民に節電の癖をつけさせようという意図だったのでしょう。』と捕捉されていますが、ここは同意しかねますね。
これには福島原発事故への対応の混乱振りと同根のものを感じる。
一部には政府や東電の裏の意図があるという策謀説もありますが、これもあながち否定しきれない、そう思わせる状況にはありますね。
対応としてやることなすこと総てが「初めて」になる大震災後だと言う事を差し引いても、「安全マージンを大きくとる」という基本姿勢には賛成という立場から見ても、なんだか怪しい、いや危なっかしい。
・・まあ政府にも東電にもとりあえずは現状の態勢で頑張ってもらうしかないんだけど、誰かさんには「この震災に巡り会った宿命」なんて大げさな自己陶酔は即時停止してやるべきことを黙って粛々をやって欲しいなと、、。
お願いしますよ、ホントにもう。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!