saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

伏線カイシュー

 龍馬が容堂公に建白書を書いて欲しいと迫る今回のエピソード、世間的には地味なものだったかも知れないけど、chika的には伏線回収回みたいで、見ててスッキリ(笑)。
 「伏線」って勿論、ミステリーじゃないんだから、番組の話自体に謎があったわけじゃないんだけどね。
 でも後藤象二郎の人間像だとか、山内容堂の思考の流れだとか、今まで個人的には、随分「?????」が多かったわけ。
 特に後藤象二郎ってかなりのキーパーソンな筈なのに、そのわりには人間像の描き方が、ただの「サディスト」だったり「東洋様大好きッコ」だったりするだけで、後半の彼の活躍に比するほどの人物の掘り下げ方が一種の放置状態、ただ目をギロギロさせてるだけ、、これで大政奉還に向けてどんどん突き進んで行くから、もう「謎」としかいいようがなくって、、。
 でも今回、後藤象二郎が容堂公を前にして「(下士のくせに、東洋様に気に入られ、自分の目の前ででっかい事を次々と成し遂げていく)龍馬が妬ましかったがです!」と慟哭したシーンで、今までのモヤモヤがやっと晴れたという感じ。
 これでやっと象二郎が内心思い描いていたであろう本来の思想的なビジョンが、重しを解かれて浮上して来たなと。
 ここに来てやっと自己解放ってかホントの意識変革かよー、とは思ったけど、今までの状態よりはずっとましだし、それとこの告白があったから容堂公が建白書を書いた後、象二郎と酒を酌み交わすシーンとか、龍馬とのシェイクハンドが、静かな新しい時代の夜明けを描いた事に繋がっていったわけで、グッドでした。
 でも容堂公の方は「?」の半分くらいしか伏線が回収できていないな〜。
 なんぼなんでも、龍馬に揺さぶられて(龍馬と後藤の二人が短刀を差し出して切腹覚悟の訴えだとしても)あんなに早く「武士の世を終わらせるか(シミジミ)」まで行っちゃったら、、、それにさ、この脚本、ここに来て牢獄での容堂公と半平太とのエピソードを持ち出して来るなんて、ちょっと狡いゾ、、「本当はリベラル・家臣思いの良い奴」パターンを山内容堂に突っ込むなんて、多分、容堂公くすぐったい思いをしてんじゃないかしら?
 まあそれでも番組的にはそれなにり、今までの流れの中の山内容堂後藤象二郎像と大政奉還への動きが、一応一致したと言うか「伏線を回収」出来たんで個人的には凄くスッキリしました。
 メデタシメデタシ・・・あっともう一つ、めでたい事が、今回、福山龍馬の目からつっと流れた涙、ちゃんと見てる方に伝わりました(笑)。
 前回、後藤象二郎とのにらみ合いでは「なんで泣いてるんや!」って思ったけど、今回はちゃんと判った。
 でももしかしたら前回ので「龍馬って真情でモノを考えてる時は勝手に涙腺が緩む人」ってゆー刷り込みが行われていたのかも、、あれも伏線だったの?

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!