使い回し

今週の龍馬伝、珍しく「船中八策」前後の龍馬を追いかけるのに汲々とした感のある展開でした。
いつもなら、この史実にこんなはったりかますかぁ・・って感じなのにね。
「船中八策」が龍馬の偉業の中でもかなり有名ってこともあるだろうし、反面「本当に龍馬が考えたの？」みたいな身も蓋もない研究があったりして、小細工を効かす角度が限られていたって感じなのかな？
で結局「船中八策」は、龍馬が過去に出会い影響を受け学んできた人々の思いを結晶化したもの、うーん、当たらずとも遠からずの典型なんだけど、番組的に言うと過去に「思索する龍馬」なんて一度も描かれた事がないから「あっそうなの」って感じ。
それに後藤象二郎、、突き抜けてないなぁ。どうしても龍馬の猿回しに使われる貫禄猿みたいに見える。
半平太キャラが史実との関係はどうあれ、突き抜けて存在したのに対してこの後藤象二郎は、、、弥太郎コンビで浪費した時間が悔やまれる。（あれはあれで面白かったんだけど、象二郎は弥太郎みたいに独立採算で終われるキャラじゃないからね。）
どーもこの脚本、史実上の人物の使い回し方に癖がありすぎで、面白いときは面白いんだけど、話が進むにつれて、その面白さに使われたアレンジが仇となる傾向が強いみたい。
四候会議で虫歯に苦しんで、話の壺をなーんも聞いていない山内容堂とか、話に乗り切れていない容堂より「虫歯」容堂の方が印象に残っちゃうんですけど。（あっ、これは演出の問題か）
演出と言えば、上川・中岡慎太郎の登場、久しぶりの新撰組に龍馬らが取り囲まれた時に「ジャジャーン！」って感じで（久しぶりだよー、マル子、この感じは）、「だっ誰やねん？このタイミングで現れる正義の味方は」って思ったらすかさず中岡慎太郎登場！
ニカリと笑って助太刀いたし候、あれ？中岡慎太郎ってそんなに強かったっけ？ってはさしおいて龍馬と慎太郎はkillhiguchiさんの予想通りチャンバラへ突入。
「久しぶりやのう近藤さ〜〜〜ん！」とか龍馬余裕かましてたけどでも龍馬のリーサルウェポンのペシトルがなかったらあの三人危なかったんじゃ、、（笑）。
　その後は、「龍馬伝」恒例大サービス、福山裸体、し、しかも今回は上川隆也のおまけ付き、、、なんで相撲取らなきゃ中岡慎太郎が「船中八策」に感動するシーンに持ち込めないのかなんてのは野暮な詮索。
でもなー中岡慎太郎も後藤象二郎みたいな使い回してると、、、近江屋事件の時に味が薄くなるんじゃないかと、、まぁいんだけどね。