saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

ライダーライダーライダー

GW中のあの嵐のような勤務シフトは一体何だったろうと思わせるような金曜日(風俗SM嬢が目一杯忙しい状態ってどんなのだかは一般の方々には想像が付かないだろうけど)、待合室件談話室でぼんやりテレビのリモコンを転がしてたら「ゴーストライダー」やってました。
これは公開当時、ちょっと見てみたいと思いながらも主演がニコラス・ケイジのアメコミ実写映画、、ってのがあって結局は完全スルー状態だったもの。
でも個人的にはこれは当たりでした。ピーター・フォンダメフィスト役で登場した時点で、本気で見入ってしまいましたね。
「夜は娼婦、昼間は元祖引きこもりのchika少年」が、当時見まくっていた洋画ビデオ歴中、燦然と輝くアメリカン・ニュー・シネマの反逆の大スター、ピーター・フォンダが悪魔役で!
勿論、これが優秀作品だなんて言ってませんよ (笑)。
ただchika壺、突かれまくり。これってきっちり仮面ライダーです。
昭和仮面ライダーの世界観をそのままアメリカに持って行って西部劇加えて変質させたら「ゴーストライダー」。主人公が強くなる為に「変身」が必要なことも、変身が半強制的付与であることも、バイクが変身するのも(最近余りバイクが表に出てこなくなって寂しい)、そして勿論、絶対的悪と戦う「運命」にあることもネ。
おまけに顔・ヘルメットがドクロ!!仮面ライダーのマスク・ヘルメットデザインも引いてみればみーんなグロだし(笑)。
それがああの「イージーライダー」のピーター・フォンダとやり合うんですよ。青年の頃の主人公が父親の形見であるハーレー・ダビットソンに乗って故郷を去ろうとする時に、ピーター・フォンダが立ちふさがって「それいいバイクだな」ってゆー所なんか思わずニヤニヤ。
それでもって次に現れるのが先輩の仮面ライダー1号、いや違った聖ミカエル教会の墓守を演じるサム・エリオット・・・「明日に向かって撃て」のサム・エリオットですよ。
 仮面ライダー1号2号が、いや違った新旧二人のゴーストライダーが併走しながら、炎の轍と蹄跡を残して夜の砂漠を疾走するシーン、、ああ古きよきアメコミ魂爆発、痺れちゃいました。
 更に、ガルウィング・ハンドルに前輪のアームが極端に長い仕様のハーレー・ダヴィッドソンが、そのまんまでも十分カッコいいのに、主人公の変身に感応して、炎の車輪を持ち、車体各部から炎を吹き上げる姿に変化したヘルバイク・これもステキ!
このヘルバイクが超近代的ビルの垂直の壁面を駆け上がったり、吊橋の鉄骨から川に飛び込んだと思うと水面を走ったり。大満足。
バットマンが映画化されて最初に登場したバットモービルの目を見張るような格好よさと共通してます。どのアメコミヒーローもシリーズを重ねるたびに、妙に人間くさくなってこういうギミックの面白さが後回しになる傾向があるんだけど、こういうシーンを見ると、普通の人が普通に苦悩する姿を、ヒーローに加味するのは匙加減を考えてほしいもんだと改めて思いましたね。
その点でも、この作品は、ニコラス・ケイジにすでに「くたびれた感じ」があるんで、そんな彼が全力投球でアメコミヒーローを演じてプラスマイナスちょうどって感じ(笑)。
なんだかニコラス・ケイジの魅力を再認識した意味でも面白い作品でした。

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