saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

もう最高に「俗物」

今回の「龍馬伝」を見てたら、小説「坂の上の雲」でしきりに司馬先生が繰り返していた明治日本海軍の創設・成長談義を思い出しました。
武田海舟や福山龍馬、おまけに今度はトータス万次郎まで加わって、ミュージシャンのりで「坂・雲」と同じ事を言ってるんだもん(笑)。
対して「坂・雲」では司馬先生からあまり良い評価を受けていない日本陸軍が、「龍馬伝」における武市半平太体質に重なるのかなぁ。
根が真面目で誠実なんだけど、柔軟性がなくて精神論で突っ走ってしまう分、変に成功してしまうと、一気に怪物的になってしまう所まで同じ、、。
あっ、否、「龍馬伝」はオリジナル脚本なので、司馬遼太郎先生の歴史観で繋げたりするのは失礼なんですけど、同じく「坂の上の雲」もNHKでドラマ化、しかも同時進行してるわけで、混乱しちゃうんですね。
 で話の方は、前回、盛り上がりすぎたせいか、今回の「怪物、容堂」、ちょっと散漫な印象でした。
第一、「怪物、容堂」ってタイトル、ピアノ鍵盤猫歩き名人のコンドーさんが、酒をぐびりと呑んで、勝に連れてこられた龍馬相手に恫喝手前のセリフを吐いてるだけなんで、えっこれだけ?って感じ。
個人的にはコンドーさんって、映画「妖怪大戦争」で猩猩を演じた時から凄く好感持ってるんですが、、。
多分、佐那との二度目の別れとか、以蔵君の浮気とかを挟み込んだ為に、こーゆー平らな45分間になったんだと思うんですが。
 で今回の以蔵君の描き方はどうなんでしょうね?
京都の中心の愛人宅で「ホントは人殺しなんかしたくないんだーっ、おえーっ、、、」と叫んだ以蔵君、そらそうなんでしょうが、、。
ホント脚本書いてる人は以蔵君をどうしたいんでしょうか。ホテルで別れ際に「これ少ないけど」とか言ってマン札を二・三枚、愛人にしてる部下のOLに渡したら、いくら半平太一途な女でも普通ならひっぱたくでしょうに。こーゆー伏線をかましておいて、最後の最後に半平太が、あまりにも非情な仕打ちを以蔵に仕掛けるようなエピソードこしらえて、それで以蔵がゲロっちゃう見たいな展開にしやしないかと、、。


PS 弥太郎登場シーンは、相変わらず面白い。全国の「龍馬伝」ファンの人たちも、今では弥太郎コントを待ちわびているんじゃないかしら。
前回の一人ノリツッコミ芸といい、今回の「龍馬はワシの竹馬の友で親友じゃー」連呼といい、見とれてしまいますね。最後に弥太郎が土下座しながら権平兄の顔を見上げて、その顔色をうかがう時の表情なんかもう最高に「俗物」で。

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