saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

変わっていくということ

日本相撲協会の理事選挙騒動なんてほとんど興味なく、エネゴリ貴乃花もあんまし信用していないchikaだったんだけど、貴乃花親方に投票した安治川親方の記者会見を見てちょっと考えてしまった。
キーワードは安治川親方の「後悔はしていないけど反省している」だ。
マスゴミは何が何でも物事を「正義と悪」の2極に分類した上で報道をしたいようで、今回の騒動では当然、旧態依然とした相撲界の改革の旗を掲げるエネゴリ貴乃花が正義で、旧理事会は「悪」という事になる。
一部にはそういったマスゴミの傾斜をエネゴリ貴乃花が上手く利用したという分析もある。
chika思うに、一番最初にこの手法を使ったビッグネームは小泉元総理、続いてそのまんま東、最近ではこの手法で大成功を収めつつある橋下大阪府知事・つまり誰でも「マスゴミラインに乗れる人間ならこの手は使える」と教えてもらったようなものだ。(ただしこの手を利用しようとして自らの醜怪さばかりさらしてるオールド自民なんて政党もいるけど)

まあそんな風潮の中での安治川親方記者会見の「計算のなさ」よ。
久しぶりに人間の純さを見た思い。
でも正直言って、なんでせっかく思い切った事をしたのに「反省している」なんて言うの、自分の行動の値打ちが下がるじゃんと、最初は思っちゃったのね。
でもでもよーく聞いてみるとそこには相撲界の旧態依然としたシステムが厳然とあって、安治川親方もその中で生きてきた者としての価値観からは抜けきれないんだという事が判って、「後悔はしていないけど反省している」の言葉の重みが理解できたのね。
 普通の「選挙」感覚で言えば投票行為が割り振られるなんてことは論外だし、海外では「選挙結果がおかしい」ってことで暴動が起こるんだよ、ましてや「誰が儂を裏切ってエネゴリ貴乃花に票を入れたんじゃ、でてこいやゴラァっ!」みたいな事態も目がテンなんだけど、この思いこそ、当の相撲界からしたらお門違いも良いところだってことなんだよね。
 一門から立候補の大島親方が落選した立浪一門が2日、造反者探しをやったニュースを聞いて、すっごく気分が悪くなったchikaなんだけど、たぶん普通の社会では非常識もいい所のこの行動も、彼らにしたら、普通の行為だったんだろうなと。
 まあ当分の間、マスゴミは、一度、彼らの正義の鉄槌で仕留め損ねた朝青龍の事もあって、ここんところの「一般社会と相撲界における意識上の乖離」を、つつき続けるんだろうけど、この乖離は何も「一般社会と相撲界」に限らないと思うんだよね。
実はこれに似たことが自分たちの身の回りに大小の差はあれ一杯、転がってるんじゃないかと。
それだから余計に安治川親方の「後悔はしていないけど反省している」のコメントが身につまされるわけよ。
勿論、客観的に見て相撲界の後進性は「伝統」どころの騒ぎじゃないじゃないと思うんだけど、既得権にしがみつく心理や体制維持こそ自己保身という部分は、どんな社会にも横行してるシーンだよね。
でも反面、世の中が変わるって事はこーゆー「後悔はしていないけど反省している」の積み重ねなのかとも思えたり、、。

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