saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be

If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.

最近、特撮TVや日本映画・アニメのSFぽいのを見ると直ぐに、冲方丁さんの「マルドゥック・シリーズ」を連想してしまうchikaで御座います(笑)。
そう言っても「マルドゥック・シリーズ」自体が超独創的って作品ではなく、過去の格好いい映画や、色々な小説の素敵な要素を組み替え直したものなので、この作品になんとなく似てるから冲方丁に影響されてるなんて評価は全然見当違いなんですが。
それでも、冲方丁さんの作品が優れているのは組み替えをやった上で、ちゃんと自分の表現というかテーマを押し出している点ですね。
で「マルドゥック・シリーズ」の一つのテーマが「ハーフ・ボイルドな生き様」。
フィリップ・マーロウ曰く「強くなくては生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」ってゆーハードボイルド。
でも実際はどのハードボイルド小説読んでも、本当の所、主人公達はみんなハーフ・ボイルドなんですね。
だから実はこの世の中にあるハードボイルド小説はみんなハーフ・ボイルド小説。
でもなんで人が強さと優しさの間で「半熟」になっちゃうのか?をちゃんと書き上げられるかどうかは、その作家さんの力量。
冲方丁さんの場合は、ガジェット満載のSF小説の体裁をとりながら、ブルースの無き節でそれをやっちゃた。

仮面ライダーWにそう言った事を期待してるわけじゃありませんが、少なくともミステリーを何処かで囓った物書きさんは、必ず自分なりの「半熟」を書きたくなると思うんですよね。
与えられた仕事の中でも、自分で作り出した作品でも、ハードボイルドにニアミスした瞬間にその欲望が抑えられなくなる(笑)。
Wの1・2話を見る限り、この脚本書いてらっしゃる作家さんも、多分、そうなんだろーなーと。
でも仮面ライダーシリーズって見てる方は好き勝手言ってるけど、作家さんにとっては結構扱いづらい材料なんですよね。
大体毎回、バトルシーンがないとダメなんて、物語の構成考えたら無茶無茶な制約だし(笑)。
ハードボイルドでもサイバーパンクでも見た目、その展開は毎時間戦ってるような印象あるけど、実際はそうじゃないし。
そういう意味で言うとWの1・2話は、仮面ライダーとしてもアクションSFとしても、そつのないバランスでまとめ上げてましたよね。
井上脚本なんかでグリグリ「これがライダーだ」みたいに曳きずり回されていた経験のある人間からみるとかえって物足りないくらい(笑)。
願わくば、このバランス感覚を最後まで維持して、ちょっとでも心にぐっとくる「ハーフボイルド」が生み出せますようにって期待してます。
ほんとなんだか民主政権に対する期待みたい。
(いや、今までの仮面ライダーが自民的なんて言ってませんよ。)

って前置きが長くなりましたが、、仮面ライダーWの感想をば(オイオイ枕長すぎ)。
いやー色っぽかったですね色々と。
真里奈のティーレックス・ドーパントへの変身シーン、鎖骨の上辺りって、あれはある種の吸血鬼ドラキュラのキスシーンに対するオマージュなのかな。
でドラキュラの方は牙を喉の柔肌に打ち込むのはペニスを○△□に挿入する隠喩だとされてるわけだから、、更にソレの上を行って、、でもUSBメモリースティックを挿入するのはちょっと無茶だと思うゾ(笑)。
で次に色っぽかったのは我らが発展途上レディボーイ・フィリップ君が翔太郎の理不尽パンチを喰らって「なによ、ソレ許さないからっ」って睨んだ目。ちょっとゾクっっとしました。
亜樹子ってアホ気な脇役のオンナノコがいるお陰で、フィリップのオトコノコ属性が対比的に際だってますな。これ制作者側は意識してるんやろか。
最後は一つだけ文句を付けときましょう。
それはティーレックス・ドーパントのデザイン、、。chika的には三頭身デザインは戦隊シリーズで止めておいてほしいなと、、まあ今回の場合、ティーレックスの失われた下半身(笑)が、番組後半に登場してCGてんこ盛りの大サービスだったので許しますが。
chika、三頭身怪人を見ると気持ちが萎えちゃうんです。(思い起こせば龍騎ん時もあんなにシリアスなテーマで物語を展開してたくせに契約モンスターに時々、三頭身モンスターを登場させるから、、夢から覚めちゃった事もしばしば)でもなんだか様子見てるとこれからも三頭身怪人ぽいのが続々登場しそうだし、、、、否、その部分は今日の真里奈タンみたいに、必要もなくスッパだった霧彦みたいに、違う角度でのサービスをしてくれるんだろか、、、この辺りはこうご期待(笑)。

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