百万長者の初恋

久しぶりに韓国映画を見ることになった。
見るといってもＢＳで最初はチラ見でそのウチ本気とゆーパターン。
韓国映画が日本で騒がれ始めた頃はかなり本気で入れ込んでいたんだけどヨン様ブームが始まった途端、なんだか色々な意味でドン引き状態でキム・ギドク監督作の「弓」以外はすっかり疎遠になってしまった韓国映画。
今回再会したのは第二世代よん様・ヒョンビン主演の「百万長者の初恋」（笑）。孤児院に大富豪に不治の病とゆー、見え見え三大セットのお膳立てなのに最後まで見てしまったのは、やっぱ韓国映画の底力。
って部分もあるんだけどchikaがもって行かれた本当の理由は、映画中で主人公が高校を卒業するために出向いた江原道という田舎の光景の綺麗さ、、。
勿論、この光景も主人公とその初恋の相手となる同じクラスの委員長ウンファン（イ・ヨニ）のラブシーンの背景として登場するんだけど、それにしてもイイ。
変な言い方だけど日本の「心の中の原風景」みたいな感じがするのね。
日本にだって田舎は一杯あるんだけど、それはあくまで「今の田舎」であって、強烈に懐かしさを感じさせる「心の中にある昔の田舎」じゃないわけ。
あっ勿論、ヒョンビンのあの笑顔やちょっとすねた感じとか甘いクセにストレートな眼差しとか、ちょっとお姉さんには堪らない魅力があってそっちも見逃せません（笑）。
映画初出演の共演のイ・ヨニも、はかなげで透明感あふれる容貌の持ち主ってか、日本じゃアイドルとしては出芽しないパターンの女の子で、彼女とヒョンビンの組み合わせだから、この映画が成立してるって感じかな。
死期が間近い彼女を少しでも延命させようと考えて主人公が「薬のカプセルだよ。とってもよく効くんだ。でも一日一つしか飲んじゃ駄目だよ」ってイイながら、カプセルのひとつひとつラブメッセージが入っているのを彼女に渡してやるんだけど、それを彼女が次々読むシーンね。
「だって今読まなくちゃ、最後まで読めない気がするんだもの、、。」・・これ泣いちゃいました。
すっごく上質な少女漫画みたいな映画は、それだけで一つの値打ちですね。
よく考えてみたら韓国映画の特質って充分、その方向性を持ってたんだと目から鱗の作品でしたよん。

あっ映画と言えば、自殺を図った男の吐瀉物から有毒ガスが発生してとゆーニュース、流れてきた途端に、不謹慎だけどSF映画の一場面を思い出しちゃいました。
硫化水素で自殺する人間が「猛毒ガス発生中」とか張り紙するのを見て、無性に腹が立つchikaなんですが、このニュースだけは情感の反応じゃなくて！？って感じです。

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