saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

シリアスと闘え、夢の復権を。

元日スペシャルの相棒、「バベルの塔」面白かったですねぇ。
これを見るまで色々なことで気を揉んでいたんですが(詳しくは蝦頭で)、冒頭の楓(大塚寧々)の自殺シーンで一気に「相棒」の世界観に引き吊り込まれてしまいました。
物語の結末を先に見せて置いて、そこに至るまでの経緯を展開していく手法を上手く逆手にとってありましたねぇ。
なるほど警視庁一のスナイパー日野(寺島進)の存在がこんな風に絡んで来るのか、、でも寺島進さん格好良すぎ、この辺りがいつもの「相棒」とは違う元旦スペシャルとしての色味か?
楓の娘で耳の不自由なはるかも異様に可愛いしなぁ。
まあそんなちょっぴり肌を刺激する違和感があったものの、今回のスペシャル、2時間30分という長丁場を脚本の躍動感でよく引っ張っていました。
突入隊によって逮捕された過激派の梶が、最初、楓を脅かしている男と思わせておいて実は人違いだったとか、楓に人質に取られていた筈の祥子が彼女から拳銃を奪い逆に楓を人質にするどんでん返しとか。なかなかやります。
全体のティストを楓をブルース・ウィリスに見立ててダイ・ハードの一作目風にまとめ、それに「羊たちの沈黙」と「ボーン・コレクター」をブレンドって感じでハリウッド映画の良いところどりでしたが、これだけ切り張りが出来れば立派だし、今まで同番組で培って来た右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)のキャラも上手く消化出来ていたと思います。
楓と離婚した夫・和久井(遠藤章造)が、娘のはるかに用意したプレゼントのコンパクトで一命を取り留めるお安いエピソードは、まあご愛敬ってゆーことで。

あっそうそう、毎年、chikaの小説サイトSMfではその年の個人スローガンみたいなのを決めているんですが昨年度は「折れない魂」。
正直言って今年はかなり考え倦ねていました。で最後に残ったのが「シリアスと闘え、夢の復権を。」です。
マスコミではCM材料の一つと一番よく使われているのが「夢」。
所が現実では、人生の先読みさえ出来る圧倒的な情報量の前に、もっとも色あせパワーダウンしているのが「夢」をみる力。
プルートで朝食を」を見ていてこれなんやと思いました。そう「シリアスなんて大嫌い」(笑)。
ついでにと言ってはなんですが「目川探偵事務所シリーズ10」も最新章を新年に合わせてアップしました。
いよいよ目川達が自分たちの運命に立ち向かって行きます。(勿論、変態エロティストを忘れずに)恐らく長く続いたこの物語も今年一年でおおよその完結がみられると思います。
こちらもこうご期待。

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