saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

逆はったり

見ている側にすると、「はったり」って、それが「はったり」と判っていながら綺麗に決まる時が一番格好良い。
そんなこんなで、井上脚本の一番の美点が、監督さんの仕事とうまくかみ合った今回の仮面ライダーカブトのエピソード、内容は別にして面白かったです。
シャドウの隊長になった天道(水嶋ヒロ)が自分の立場を利用して影山(内山眞人)イジメに走ったり、影山の策謀を簡単にいなしたりと、実力あるアウトローが組織信奉者というか権力志向の人間を愚弄する快感みたいなのを上手く突いているなぁと。
逆に三島(弓削智久)が、無理矢理ザビーゼクターを手込めにしてザビーに変身してしまうシーンは、彼の強靱な意思力を感じさせてかなり面白かった。(変身解除後、ザビーゼクターを追い払うシーンも含めて)
それだとかワームに対する加賀美の攻撃を、クロックアップしたカブトが影で成功させる設定なんかも、普通なら見ていて微妙な気分になる筈なんだけど、話の勢いとゆーか焦点の当たり方が違うのでこれも気にならない。
まあ他の脚本家がこれをやったらかなり後を引くんだろうけど、、。なんだか褒めているんだかけなしているんだか良く判らない感想だけど、問題は、こーゆー話の展開って長期には向かないってことなんだよね。1年のスパンで考えると、今の調子を続けたら、影山ってとんでもなく壊れた人間にならざるを得ないし、加賀美だって本当に只の馬鹿にとしかポジションとれないでしょ。
しかし返す返すも佐藤祐基君って演技上手いわ、、。

逆「はったり」なのが少し前に見た「8mmⅡ」。前作の(?)ニコラス・ケイジ主演の「8mm」はchikaの小説にも色んな所で影響を与えてくれたんだけど、、今回のはまったくの別物。
それでもリアルドールやらネット配信のSMボンデージクリップが出てきたり、挙げ句の果てはジョナサン・シェックのラバーボンデージ姿が見られたりとchikaを擽るアイテムがちらほらと登場、、それにつられて最後までこのビデオを見ちゃったchikaもchikaなんだけど、ホント「逆はったり」の映画ですよこれは、、。すべてが物足りない。「8mm」が気になってこれを見ようって思ってるヒトは要注意。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!