劇場型自己愛と劇場型転落

「ライブドア事件」、、内容については幾千万のブログで語られ中だろうし、、だからプププのプゥじゃ、思い切り的はずれで不謹慎な感想を書いてみようと思う。
最近のchikaの感想、、、堀江以下ライブドアの巻き起こすすったもんだって「ハリウッド産のセミドキュメントサスペンス映画みたいやん！！」って事である。
いくら虚業であるといえど、かって日本企業の体質の中に「映画化」可能なぐらい見栄えのあるド派手な事件を起こし続けるパワーと「質」があっただろうか？いや、ない。ない、、よね？
なんだかんだ言っても今までの企業絡みの事件って「ぐっふっふっ近江屋、、お前も悪よのう、、・へぇ、そーゆーお代官様こそ」的世界だったんだけど、今じゃ「ある時はプロ野球における混迷の状況を打破すべく立ち上がった若き救世主、又ある時はオ間抜けTV会社を乗っ取るマネーゲームの革命児」みたいな、ドラマチックな展開を持つようになって来たのは確か。
ホリエモンからオジャマモンまで、その「時代に愛されたい」男達の歪んだ自己主張と情熱は凄いと思うんだよ。
これは小泉某も一緒だけどさ。劇場型犯罪・劇場型選挙・劇場型自己愛・劇場型転落、、、昔、さだまさしの歌で「自分の人生の中では誰もがみな主人公」ってえらく慎ましいフレーズがあったような、なかったような、、、結局、昔は「お主も悪よのう」連中ってステージなんか開かず実直に「悪」をやってたような気がするんだけど、今はカネや権力持ってる奴って、自分劇場のステージを人の迷惑かえりみず思い切り広げて自己満足したがる傾向があってタチが悪い、、、それに時々そのステージ、真冬の花火みたいに「綺麗なことは一応綺麗」って部分があるのも確か。みすみす風邪引くの判ってるのにそんな花火を鼻水すすりながら綺麗だって見てる方も馬鹿なんだけどさ。
極度に情報化された今の世の中、「金・権力・女」以外に、人を強力に惹き付けるもう一つの要素が生まれつつあるんだろうね。
昔は「うぬぼれ鏡」って呼んでいた恥ずかしさや愚かしさのアイテムが、現代ではマスゴミが社会に作り出す循環路の中で、実体化したり、強力に「劇場型」として培養されつつあるって感じがするわけよ。
そういう意味でも「ライブドア事件」は堀江没落というバッドエンドでないとステージとしては収まりがつかないように思うんだけどね。

ＰＳ　劇場型と言えばライブドアの乙部綾子氏、早速、マスゴミのインタビューに晒されてました。正直言って「可愛そう」とは全然思えなかったんだけど、、「したたか城のしたたか姫」って感じか、ちらりとオーム真理教の女性幹部を思い出したりして、、。