saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

全部必要

3泊4日の(寝台での移動日を入れると4泊4日)旅が終わり、今日は旅館・ホテルについての雑感。
今回の旅行のメインの一つは、スキーだったので、宅急便やスキー荷物の事を考えると同一宿舎での連泊が望ましかったのだけど、実際には一泊目はクマド一というリフトに近いHホテル、残りの二泊は赤倉スキー場の中央リフトに近い「ホテル秀山 七つの扉」という事になった。
いずれも赤倉では大きなホテルの部類に属する。でもHホテルはまるで高校生のスキー合宿かと思わせるような食事メニューで、高級リゾートホテルからはほど遠い。
その癖、部屋の間取りはやけにゴージャスなのだ。このノリは赤倉の宿泊施設に共通しているのではないかと思うのだけれど、このレベルの中から頭一つ抜け出そうとしているのが「ホテル秀山 七つの扉」なのかも知れない。
二つのホテルの間にはそれほどの料金格差があるわけではないのだけれど、相方に言わせると圧倒的に「ホテル秀山 七つの扉」がいいという。
食事にしてもレストランの内装がお洒落だし、出されるものも一見凝っている。けれどよく見れば判るけれど、それ程、手がかけられているわけでも味がいいわけでもないのだ。ただ一品だけ凝った品が混じっていて、それが料理自体に良い印象を与えているのだ。
例えば一泊目の夕食のデザートは甘く煮詰めた黒豆にすり下ろし林檎がかかったもので意外な組み合わせで印象に残る。
一番、極端なのは朝のバイキング、量も種類もHホテルの方が互角ないし上回るのだけれど、各自のトレイに長方形のガラスプレートを付け、その上にプチケーキを置くような感覚でお総菜を少量盛りつけるなどという小技を効かすものだから、なんだか文句が言えなくなってしまうのだ。
それに赤倉の生命線である温泉も、湯の使い回し自体はHホテルの方が上手いけれど、間接照明を使った光の演出だけでホテル秀山の方がHホテルを上回ってしまうのである。
 そう「全部」は必要ないのである、要所要所にたった一つ秀でたものがあればいい。それが全体の印象をぐっとグレードアップしてしまうのだ。

でも、それはあくまでもB級がA級に成り上がる為の「つなぎ」の工夫。本物に成りたければやっぱり「全部必要」なのだと思うけれど。

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