・・・合掌

中尊寺ゆつこさんが今日お亡くなりになられたそうだ。ゆつこさんの漫画が登場した時は「可愛くて頭がいい」からかなり熱心に読んだ記憶がある。「ＳＰＡ！」の「スイートスポット」なんて大好きだった。
漫画女装というと変な言い回しなんだけど、自分自身が２次元世界の住人で男の子から女の子に変身するならゆつこさんが描く前髪カールの遊び人ＯＬお姉になりたかった。何となく今のchikaのイメージだとアメコミチックなゴッホ今泉画伯が描く絵の人って感じなのかも知れないけれど、そう、２次元体のchikaはひるますさんやゆつこさんが描き出した軽くて可愛い女性が憧れなのだ。
それにしても４２才だったんだねぇ。ゆつこさん、、。今ネットを見たら「オヤジギャル」を流行らせた漫画家っていう見出しが踊ってるんだけど、「オヤジギャル」の言葉は廃ってしまったかも知れないけど、もうデフォルトでしょ、そのライフスタイルって。
以下はゆつこさんがインタビューに答えて「セレブ」について語ったもの。やっぱりこの人は軽やかに頭がいい。

中尊寺：　不況にも私たちは慣れちゃっているし、デフレにも慣れているし、高いものは高いし、安いものは安いし、ごまかしがきかなくなっているので、とにかくほしいときはいいものを買う。特別なものがほしい、みたいなね。今、ここ2、3年流行っている言葉で 「セレブ」 っていうのがありますけど、ほんとはセレブっていうのは、ヨーロッパの社交界のほうだったり、ハリウッドの映画スターのことだったり、ちゃんと赤じゅうたんを歩くような人たちを言うんですけれども、今の子たちっていうのはプチセレブじゃないけど、ちょっとしたそういう気持ちを味わいたいっていう。“セレブななんとか"っていう、なんでもいいんですね。セレブなケーキだったり、化粧品だったり、すごくつまらないものだったり。高級感っていうんじゃないんですけど、特別感。自分だけのもの、みたいなね。

・・・合掌。