封印されるべきは汝なり

ちょっと昔の話。ホテル阪急インターナショナルのディナーショーとして一流の振り付け師、音楽家、演出家、照明、特効等の協力で 企画運営されていたニューハーフ・レビューショー、クレイジーサマー。 （客席から憧れの目で見てました）
この第四回「ノストラカマスの大予言」の衣装と舞台装置のコーディネートをしたのが小林幸子。大晦日の「紅白歌合戦」で話題のとんでもなく大掛かりな衣裳を紅白スーパープロジェクトチームの協力を得てクレイジーサマーで再現しちゃったのだ。
小林幸子自体がニューハーフとどうちがうねんって感じだし、あの衣装（舞台装置）のプロパティも「ニューハーフ」だと思えるので全然、吃驚するような話題じゃないんだけど。今夜の「NHK歌謡コンサート」で、新潟県中越地震の被災者に配慮して封印したという小林幸子の紅白衣装を改めて見て、幸子も衣装も両方ともやっぱり「ニューハーフ」だなぁと思った。
一言で言って封印して良かったんじゃない？小林幸子が妙な思い入れで喋るから「被災者を元気づける意味でも、そのまま来てステージ」なんて論議になったけど、やっぱあの衣装は冷静に見て「不謹慎」だわ。
あの衣装のスーパーキッチュぶりは、お気楽・頽廃・享楽の中でこそ輝く種類のものだしねー。それにしても彼女が歌っている「いそしぎ」と衣装の展開が全然シンクロしてないっていうのも凄い。ここまで来ると芸人魂とかショーマンシップとかいうものとは別次元の出来事、、つまり一種の「事件」をリアルタイムで見てるようなドキドキ感さえあるから不思議。