saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

プルート

saienji2004-10-31

弟のマンションでなにげに机の上に置いてあった浦沢直樹の「PLUTO」を読む。普段、コミックなどほとんど読まないchikaだから浦沢直樹って「ヤワラ」しか知らなかったんだけれど、この漫画がやけに面白くて一気に読んでしまった。
途中まで「PLUTO」が鉄腕アトムの「史上最大のロボット」をモチーフにしてある事すら気付かなくて、今上映中の「アイ、ロボット」の事とか「羊達の沈黙」に似てるな〜、なんて惚けたことを考えていた、、あっ!!って思った時は完全にこの漫画の虜になっていて主人公のゲジヒトが、あの「アトム」に出会う瞬間などはもう鳥肌が立つという始末だった。
でも日本の漫画の実力って凄い。過去には、電車の中でかなりお年を召したリーマン諸氏が漫画雑誌を広げている光景を嘆いていた時代があったように思うけれど、アレがあったから今、異常に足腰が強い漫画文化ができあがったのかも、、。
映画デビルマンが散々な出来で、いかに日本映画界が漫画の実写化に対して無能であるかが判るのだけれど、、それに対して同じ漫画同士のリメイクで失敗したモノをchikaは見たことがない。
勿論、原因としては表現文法の違いが一番大きいんだろうけれどハリウッド映画はそれをちゃんと埋めているのだから、やはり作り手の能力が左右するのだ。
あるいは、コミックと映画、近似値を持つ筈のものが、日本では文化としての枝分かれが早くて強力だった為に、漫画の文学性や娯楽度の方が強力になったのかも知れない。
枝分かれ上に何があったかというと、漫画が原作付きのものやアシスタントを含めたとしても家内制でやっていけるのに対して、映画作りは組織で一本を作るという形態の違いもあるような気がする。
もしかすると日本人は組織になった時には「表現という才能」を発揮できない民族なのかも知れない。・・黒沢という巨大な才能は暴君だったと聞くし、、。

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