saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

次は「バイオレンス・ジャック」

引き続き、「まだ見ぬデビルマン」ネタ。公開されて数日も経たない内に、映画デビルマン批評集なんてものまで現れて、それらを面白半分に食い散らかしてみると、うなずきながらの大笑い。
どんな作品にだって批判はあるわけで「こいつは自分を偉く見せる為に、わざと、あら探ししてんのか」ってのもあるけど、中には糞味噌に言われて当然っていうのもある。資本主義社会では構造的に考えれられないような駄作が生まれるのも映画産業の特質なのだ。
そういう作品に対しては大概、感想を読んでる方が楽しいと思えるくらいのハイテンションかつドライブした批評が集中するものだ。普通どんな駄作でも観客は「自分がその映画を見てしまった事実」を引きずっているから、弾け飛ぶような悪口は最後までは書ききれないものなのだ。けれどそれにしたってある種の臨界点はあるわけで、時々、「見てしまった」が故の怒りを誘ってしまう超駄作もありうる。
どうやら色々なレビューを読んで見ると、映画デビルマンは間違いなくその一本らしい。しかし永井豪はハリウッドからのオファーを断ってまで何故、こんな企画にのっかってしまったのだろう。
そーいえば大沢氏も「撃つ薔薇」で大失敗してるし、「半落ち」なんかはそこそこの出来なんだから、日本映画の企画だって選びようがあるだろうに、、色々な裏の事情があるのかしら。ほーんと「アキラ」はハリウッドに買われて良かったねぇ、、。
所で永井豪って、あの薄汚い絵柄が肌に合わなくてあまりスキじゃないんだけれど、彼の作り出す世界観は小説を書く上で結構、刺激的だったりする。
そういう意味では世間が騒ぐ大傑作「デビルマン」より、chikaは「バイオレンス・ジャック」の方が凄いって思っているんだけどどうだろう。前者が勢いと成り行きで大テーマを期せずして獲得してしまった作品なら、後者はそのテーマをきちんと咀嚼して書き上げた作品だと思うんだけど。
デビルマンがこけてしまった以上、次は「バイオレンス・ジャック」しかないでしょう。

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