さんま、さんま、さんま苦いか塩つぱいか。

秋ですねぇ、秋刀魚を初めて食べました。（どうせ外食だろうって？）残念でしたchikaでも秋刀魚を焼くぐらいのことは出来ます。
秋刀魚と言えば佐藤春夫です。佐藤春夫は谷崎潤一郎の妻千代に恋をし、やがて結ばれました。「秋刀魚の歌」がそれです。

あはれ
人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば
愛うすき父を持ちし女の児は
小さき箸をあやつりなやみ

リアルでしょ。佐藤春夫は一時期、谷崎潤一郎の家に転がり込んでいたんですよ。妻を顧みない谷崎潤一郎の姿を見ながら、春男の千代に対する同情心は愛に変わっていったのですねぇ、、しみじみ。でも凄惨なドメスティック・バイオレンスが横行する現代よりもずっとましな時代だったのかも、、。