saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

コピーの時代

saienji2004-08-16

滋賀県立近代美術館に行った。この前、大山崎山荘美術館で見つけたチラシに森村泰昌のモンロー姿の写真が載っていて、ずっと気になっていたのだ。特別展示会の名前は「コピーの時代」とあった。期日が9月5日、自分のスケジュールで考えるとラッキー、、谷間だ。他にしたいこともあったけど森村泰昌なら話は別。
だって森村泰昌はちょっと旬の時期は過ぎたけど日本有数の「女装芸術家」なんだもの。芸術家の森村泰昌が作品制作上女装しているのではなくて、あくまで女装芸術家ね。

で、結論から言うとお目当ての森村泰昌より福田美蘭シンディ・シャーマンが収穫だった。シンディ・シャーマンは70年代からああいった写真を撮ってるみたいだから、少し前に話題にした澤田知子よりずっと前にこう言ったコンセプトで活動してたことになる。やっぱ澤田知子、頭わりー。
一方、福田美蘭の方はデザイン界でも親の七光りってあるのかな〜って思ってたけど、西洋の古典絵画を視点を変えて(タブロー中の人物の視点ね)リライトした油を見て負けました。最近のCG技術の発達でこういう発想も驚愕的ってわけでもないんだけど、実際、油でやっちゃったていうのが凄い。
それと展示企画としてはかなり良い線行ってるなーって思いましたね。
兵庫県の近代美術館が良い刺激になってるのかなぁ。でもこれぐらい解説版を一生懸命読んだ展示も久しぶりかな。
だいたい作品の意図するところが読まないと判らないのが半数、読まなくてもすげー(福田・柳幸典の作品なんかがそう)と思ってそのあと解説版を読むタイプのものが半数という品揃え。
でも解説版に書いてあることって信用できねーって感じね。だいたいこういう作品作る人間て理屈考えてないでしょ。どうしたら珍しくて目立てるかとか、どうしたら頭よさげでかっこよく見えるかしか考えてないと思うんだよね。それをしたり顔であーだこーだって理屈つけてあげるのは間違ってると思うんだけど。(まあそれが仕事の人もいるんだけど、、)
特別展示以外の常設展には郷土が誇る日本画家って感じの人の絵が展示してあったんだけど、こういう作家群の作品を見て回った後では、くすんじゃってもうどうしようもないのね。
単に絵画としての技巧がどうのだとか「心」がどうだとかは関係ないんだよね。時代に愛された人間というのは、良くも悪くもそれなりの精気を放っているんだから比べモノにならないみたい。
 
昼食は美術館で。chikaは美術館に入っているレストランで食事をするのが好きだ。美術館の採光の大きさだとか工夫は、小洒落た店舗とかデザイナーズマンションなんか比べモノにならない。(そう言えば昔、牛窓のレストランホテルに泊まった時、夕暮れの日の落ち具合によって海側全面に張られたレストランルームのガラス窓がどういう仕掛けか徐々にブルーに変わっていったのには吃驚したけど、バブルやったんやねぇ、、ゴージャスな夢、、。)
普段使わない頭を酷使したせいか味覚も鋭敏になっていて食材やソースの味がなかなか美味しく思えた。特にサーモンピカタは美味、ってか厨房に入っている人の腕がいいのか?ちなみにレストランフラミンゴにはBIWAKO HOTELが入っていた。

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