saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

泳ぐ人

saienji2004-08-15

 いよいよちびちびと読んできた「辺境・近境」のお楽しみも今日で終わり。今日は「アメリカ大陸を横断しよう」だ。これは他の短編と比べて一番薄味。
 と言うことでchikaも村上春樹氏がなんとかという内容ではなく、自分自身が思いついたことを徒然に書いておこうと思う。
 これはイラク戦争が始まりかけた頃に書いたことなんだけど、アメリカという国は「空虚でクールな正直者の精神病患者」を思わせるところがある。
 と言っても、一度もアメリカに行ったことがないchikaが書くことだからなんの裏付けもないんだけど。
 その〜ハリウッド産の映画を何本か見たりミステリーを何作か読んだりする中で「アメリカ」の肌触りを分析しているだけのことです。
 古くは「イージーライダー」「真夜中のカーボーイ」「スケア・クロウ」etc、、結構アメリカを語る映画には事欠かない。
 chika的には、何故か古株でロバート・ランカスター主演の「泳ぐ人」と、やや最近のもので「ストレート・ストーリー」が印象に残っている。
 特に「ストレート・ストーリー」は、「アメリカ大陸を横断しよう」を読んでいる時に何度も映画のシーンが脳裏を掠めた作品だ。
 とにかくアメリカという国は無駄に、、いや豊潤な癖に空虚な国という印象がある。これは何も地勢的な要素だけではなくて、そこに発生する文化・文明も良く似た傾向があるのではないかと思ったりする。
 そう、余りにも「豊かで空虚」だから他のものを征服したくなるのだろう。そして自分を満たそうとする。
 けれど病理の根本はそんな所にはありはしないから、決してその飢えは満たされることなく、痛い目に遭っても性懲りもなく人のモノに手を出そうとする。・・まあそんな感じ。

 どうやらオリンピックは谷・野村両選手が優勝したらしい。「日の丸背負って行って」んだから、、やっぱり、おめでとうってことで。んちゃっ。

PS 万が一にも「泳ぐ人」を見てやろうかなんて酔狂な気持ちを起こす方がおられると、申し訳ないので言っておきますが、この映画、見終わってから凄く情けな〜い気持ちになります。(特にアメリカに幻想を抱いている人)こんな映画が撮られたのもアメリカン・ニュー・シネマと呼ばれたムーブメントを生み出したアメリカにしては珍しく内省的な時代背景があったんですよね。 

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!