レジェンド・オブ・メキシコ

村上春樹氏の「辺境・近境」の続き。今日は「メキシコ大旅行」を読み終わった。最近近見たジョニー・デップの「レジェンド・オブ・メキシコ」を少しだけ思い出す。
　アメリカから見えるメキシコっていつもあんな感じなんだろうな。（監督がロバート・ロドリゲスだからメキシカンティストを出せるのは当たり前と言えば当たり前だけど、、ついでにデップは、どこまでもお茶目で可愛い。）
　でも村上春樹氏が描写するメキシコとそう変わらないのですこし吃驚した。

　それと今回、chikaが何故、村上春樹作品が好きなのか、なんとなく判ったような気がした。確かに村上春樹作品はミーハーのちょっとお洒落なアクセサリーになる要素がないこともないんだけど、それ以上に、氏は人のリアルな感受性という部分に拘って文章を書くから、そのエリアに近い人はどんどん氏の作品が好きになっていくんだろうと思う。
　「辺境・近境」は旅の本だから、氏の旅の捉え方とか人の見え方なんかが凄くはっきり見えて「あーそれってわかる」って感じる部分が随分あったもの。
　それ以外に、メキシコの旅の後半「共同の夢を見る人々」を読んでいて、ああ、こういう見方をするから「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が書けるんだろうなと、気付いてみたりした一日だった。