てこ入れ

　仮面ライダーブレイドの脚本に井上氏の登板があるらしい。巷ではブレイドへのテコ入れという説も流れているが、井上氏の余りにも大陸的な脚本ゆえに「かわいさ余ってにくさが百倍」って感じで過去のイケ面平成ライダーフリークを引退したchikaには寝耳に水の話だ。昔やってた週ごとの仮面ライダーレポートこそ書いていないがブレイド自体は影でこっそり応援してるのだ。というのも今度の脚本はかなり手堅く作られていて派手さはないものの安心して見られるし、今の所、登場する３人のライダー達のキャラクター立ちもかなり良い線まで来ているので、今更、井上式カンフル剤の投与など必要ないはずなのだ。もっとも過去の平成ライダーが持っていたそれぞれの「華」みたいなものが何故かブレイドには感じられないのは確かなのだが、、いまさら色々な意味で井上氏の「ハラハラ」は見たくないって感じだ。
　・・地味と言えばＮＨＫの「新撰組」。こちらは４月に入ってから、ＢＢＳを使って番組の感想レポートを垂れ流して来たのだが最近は書いていない。「新撰組」が嫌になったのではなく、日曜の夜にキーを打つのが面倒になっただけの話だ。でも新撰組が地味になって来たのは事実。始まった頃の「華」がない。でも展開自体はしっかり深まっているのね。純粋馬鹿の近藤勇がいよいよ殺戮者集団の御輿になっていく経過を、一見軽やかな三谷脚本は実に客観的に淡々と描き込んでいくんだから凄い。チャンバラアクションをもうちょっと取り入れていくと「彩り」が出るんだけど、これは監督の仕事領域だよね。