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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #10(最終回)

 「えーっこんな終わり方?もっと他にあるだろうに。」という、ある種の残念感をまき散らしながら最終回を迎えた、CRISIS。
 「どーせ次は、映画なんでしょ」とか言われながら、ホント「最後の警官S」が残したゴミのような残骸の悪影響は計り知れない(笑)。

 CRISISは見てくれは似てるけど中身は、違うでしょ!

 でも、そう言うchikaも、稲見が結城を撃てずにいた時の展開は、あっこれ金城氏の「GO」の感じや!とちょっと吃驚してウルウルしたんだけど、でここで終わらないのが年を経た金城脚本、、、やっぱいつものように「そんなに身勝手に虐めるなら、こっちテロしかないでしょ。」のボーダー越えのモヤモヤでエンド。

 冷静に考えて見れば、視聴者は自分が腑に落ちる幻の結末を、ドラマに求めるけど、エンタメ作品であっても、決められた放映回、諸々の制約、制作陣の指向性などなどから来る結末は「(制作側の)これしかない」という部分に帰着するもんなんだよな。
 時々、ドラマ後半でグダグダになったり、馬鹿みたいなエンディングを迎える作品があるけど、そーゆのって大体が脚本書いてる人がヘボで、あれは、なるべくしてなって行くのであって頑張りようがないのね。
 だからCRISISの場合は、悪口じゃなく、あれしか終わる方法がない(笑)。
 それにテーマがテーマなんだし、言い方変えると、すきっと八方丸く収まるハッピーエンドがある方がおかしい。


 例えば、最近、ニュースなんかでもそうなんだけど、ちょっと前までは「テロが生まれる背景を理解する必要もある」みたいなスタンスがあったじゃない。

 でも最近は、全然、それはなくて、兎に角「テロは悪、テロに屈しない」の一点張りで、あらゆる事が一括りで語られるようになったよね。

 確かにやってる事がド酷くて、テロのこっち側の人は、そういう心理上の防衛線張らざるを得ない訳だけど(自民の安倍なんかそれ利用してるけどね)、それでも、テロに走る人間の動機ってやっぱりあるんだよね。

 子供漫画に登場する「悪の怪人」って訳じゃないんだ。
 結局、その動機に目を向けなきゃテロの根絶はないよね、、でもその動機を消す方法が判らない、、ってか、世界はもう諦めてる。
 でも・・それでいいんかい?って辺りの密やかな提起がCRISISだったんとちゃうかな?
 
 CRISISの場合のネックは、それをエンタメベースで展開する時に出てくる制限を、どうやって、やり繰りするかって事だったんだよね。
 その辺り、いつも見てて苦労してるなーと(笑)。

 普通は「こっちを立てれば、あちらが立たず」になる所を、CRISISは「両方とも立ててやる」って事を気合いでやってた感じだから。
 だからって訳じゃないんだけど、CRISISはよく見てると脚本に無理が時々出てたよね。
 今回の結城登場だって、最初は、「最強のテロリスト登場」みたいな感じで引っ張ってきたし、「稲見、俺と一緒に組んでこの腐った世界を変えようぜ。」でやってたのに、実際は蓋を開けると復讐劇でしょ。
 わざわざ、ああゆーコブを作る必要があったのかなーって、思うよね。

 確かに「最強のテロリスト登場」の方がキャッチーではあるけど、CRISISの流れから言うと、あの結城の出し方はホントは真逆なんだよね。

 まあ色々あったけど、このタイミングでBORDER2の発表が(笑)。
 ツィッターでも呟いたけど、金城脚本って並じゃないから、あんな風に一旦括り終えたBORDERでも、それなりにちゃんと展開すると思うのは思うんだけど、心中穏やかではないのは確か。
 これどういう事かってゆーと、CRISISで置き換えれば、稲見達の今後はある程度、闇落ちするにしてもいないにしても想像が付くんだけど、こうなってからの鍛冶との関係というか、鍛冶をどう描くかが、予測出来ないっていう事になるんだよね。
 つまり鍛冶をちゃんと描くって事は「出せない答えを、無理して出す」って事だから、つまりそれは意見表明(笑)、つまりそれはドラマとしてはどうなの?ってレベルに行っちゃうって事。

 まあBORDERは人間の正邪・生死の境目だからそれに意見表明しても問題ないし、かわし方だって工夫する余地はあるけどネ、、、。CRISISは難しいだろうなぁ。
 ああ、でも金城脚本っていつか、BORDERを超えなくちゃならないのかも?

 

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