CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #6
chika的には、ちょっと「策士策に溺れる」のエピだったかな?と(笑)。
そう言えば「BORDER」の時も何回か、そういうエピがあったような。
今回のなんて、テロリストを前にした稲見の台詞は完全に「相棒」の杉下右京なんだけど、その格好良い主張をテロリストが又、完全否定。
おまけに、それ言われた稲見は、凹んじゃって「僕寂しい」とか、新恋人に電話入れてるシーンでエンドとか。
一旦、定番の展開で話をまとめておいて、今度はそれをひっくり返してって構成、分かり易すぎ(笑)。
普通はこれやられると、視聴者は色々なことを考えるきっかけになって、前半で描かれた内容をもう一度、再考してみたりとか、するものなんだけど、今回は「あーそんなもんかー、成る程ね。」程度で終わっちゃうのね。
勿体ないよ。
多分、前半では、売りの「アクションシーン」をいれなきゃなんないし、エンタメ要素も盛り込まなくちゃ行けないしって事で、後半の「引っぺがし」展開に相対するような濃い内容を前半に盛り込めないんだろうね。
テロリストの苦悩も、ほとんど「台詞での説明」だったし。あれは致命的。
この辺りが、「自分の表現したい事さえ表現してれば結果は後から付いてくる」なんて事が、言えないテレビドラマの難しい所だと思うよね。
(でも現実は「コレが面白くて受けるだろう」って勘違いしてこけまくってるドラマの方が多いけど。)
それでもCRISISって、色々な意味で頑張ってる方だと思うよ。
そうそう、ドラマの流れで言えば鍛冶やね、、やっぱり、鍛冶の生き方が金城脚本が書きたいもう一つのテーマなんじゃないかな。
前回では鍛冶が自分の本音を稲見に、ちらっと伝えて、稲見に動かされて政治家を潰したみたいな描写があったのに、今回は完全に極悪非道の策謀家。
鍛冶は物語を展開させる一種のトリックスターでもあるんだろうけど、やっぱり金城脚本は、鍛冶を見ながら書いてる感じだな。
鍛冶の生き方に、稲見や田丸をぶつけてるって感じ。
で次回は、再び平成維新軍の再登場。
切ない方の金城節が炸裂しないようにと願ってます。
あんまりやりすぎて欲しくないなー。
見てて哀しくなるし。