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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第49回 「前夜」

 最終話のいっこ手前で、きりちゃんを持ってくるかー、「さすがよのう、三谷幸喜」って感じでしたね。
 あれは、ずーっと真田丸を視聴し続けた人へのご褒美みたいな感じでもあったし(笑)。
 chikaも三谷脚本って、ちゃんと女性を真正面から描こうとしてないなって感じはしてたんだけど、そんな中、今回のきりちゃんの扱いは、特別扱い、、というより、なんというか源次郎の長年の「相棒」が、昇華した感じなんだよね。
 女性ってベースで、ドラマ的にきりちゃんを解釈したら「なんでやねん」って突っ込みが、今回だってあるんだけど「相棒」なら全然OKで、「よかったねー、きりちゃん」って感じ(笑)。(キスは生々しかったけど)
 前半の信之と稲の会話も、一応ウルッとはさせられるけど、本気でこのシーンを、三谷さんは、夫婦間の情愛として描いてるのかなぁ、多分、計算上の配置なんだろうなって感じが裏にあるもんね。
 やっぱり三谷脚本って女性を本気で描かないんだよ(笑)。

 それに対して、家康と景勝の会話とかは表面、軽いのに、三谷さんは本気で細心の注意をはらって、この場面を描いてるなってのが伝わりまくり(笑)。
 それとか、本多正信の知略というか権謀術数の恐ろしさを、後藤又兵衛あたりで実証してみせるとかね。

 それに加えて、三谷さんてホントは、このタイミングで、塙・又兵衛・木村・長曾我部が討ち死にしていくあたりの場面だって「そんなの描いておくの常道でしょう」みたいな感じで処理してて、実は、全力の本気の思い入れで描いてないんじゃないかなー、(あるいは、元からこーゆーのを重く書けないのか?)って気がどーしてもするんだよね。
「(ああ!白虎隊)、みたいなの嫌いなんだよ、僕。でも一応書くけどね。」って感じ。
 このあたりのエピソードなんか、他の脚本だったら、俳優さん達が鼻水涎ダラダラ苦悶の表情阿鼻叫喚で、もうアクセル全開のスゲー「感動の嵐」だったと思うんだけど(笑)。
 だって、この期におよんで、毛利ちゃんに、「なんで俺の所に誘いが来ないんだよー」とかのぼやきギャグさせてるし(笑)。

 

 最後の伊達政宗との心の交流の場面は、ネット上では「ずんだ餅」がらみで大好評みたいだったけど、chikaにはなんか唐突すぎてピントこなかった。

 折角良い幸村の「これでしまいか〜!徳川兵に真の武士は一人もおらんのか〜!」の台詞があったのに、それと伊達政宗のつながりというか、広がりがね、なーんか消化不良。

 歴史マニアの人なら、あの前後の描写だけで、幸村と伊達政宗のつながりがピピと判るんだろうけど、素人には「ここで、ずんだ餅まで持っていくなら、伊達政宗参戦状況を、もうちょっと過剰ギャグシーン省いてでも、入れといてくれる?」って感じですよ、正直言って。
 あー、それもあって、信之の「黙れ!小童!」もスルーです(笑)。

 あれで視聴者が騒ぐから制作側が調子に乗るんだよ。


 まあ、兎にも角にも次回で最終、、、総括するにはまだ早いけど、真田丸、歴史大河としてはどうかとか色々あったけど、十分、面白かったよ。

 

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