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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

「真田丸」 第2回 決断

 「真田丸」第2回も面白かったですね。
 映画「清須会議」のノリを思い出しました。映画の方は、三谷幸喜さんが「監督・脚本・原作」なんですよね、監督として時代劇やった部分って、真田丸の脚本書いてる時にかなり「効いてる」って思うんですよ。
 役者さんのまわしかたとかね。
 第二回で言うと、徳川家康内野聖陽さんと本多正信近藤正臣さん、ええわぁ、この二人の間に流れる空気感、役者同士としても、家康と正信の関係としても濃密の一言。
 完全崩壊してたNHK大河で、再びこういうものを味わえるとは思っても見ませんでした。
 その他、ちょっと前なら、信玄公の亡霊が画面に登場した途端「視聴者なめとんか!」みたいな怒りが沸いたものですが、「真田丸」になって、ようやく、そういったカットの必然性が蘇った感じだし。
 信玄公の亡霊に会った昌幸が「御屋形様、わしになにを託された!」と呻いた後、ややコミカルな信繁と信幸を交えての身の振り方会議につないでいく手法、上手いですよね。それで過剰な演出でグチャグチャ説明しなくても、昌幸の人間としての奥行き、あっ、三谷脚本の場合は人間としてのおかしみか、、それがちゃんと出てる。
 それと今回、「真田丸」見てて思ったのは、全体的な仕上げ感を昔の「時代劇」ぽく巻き戻しているって事かな。
 それが一番顕著に現れているのが立ち回りシーン、今は「ドシャ!バシャ!」とかストップモーション使ったりとかリアルに見せて、実は超映像的で刺激に満ちた演出が定番だけど、真田丸は昔懐かしいキメスタイルとか入れて、どこか牧歌的。
 これは「新選組!」が、現代的な舞台演劇風雰囲気だったのと比べると、ちよっと面白い変化ですね。
 でそういう「巻き戻し」を入れた上で、登場人物の会話の調子なんかは現代口調そのものを混ぜこんでいたり、かなり確信犯的実験をやってるというか、ドラマを楽しんで作ってるのがいいですよね。

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