仮面ライダードライブ 第38話「悪魔はなぜ進化を求め続けるのか」
三条脚本一番の魅力要素が、ハート様に降りた回でした。
兎に角、ハート様の物腰&言い草が突き抜けていて清々しくて格好良い(蕨野友也君をハートに当てたキャスト効果も大だけど)。
今、考えるとラスボス扱いのハートに、こういう生き様を与える為には、「悪」役の持ち回りを、人間である仁良にしとく必要があったのか、と善意で考えてみるコトにしました(笑)。
ナイスガイキャラは番組初期・泊進ノ介が、その具現者だったんだけどね。
進ノ介は「オヤジの死」パートを引っ張りすぎてちょっと陰が薄くなってた感じ。
ってことで三条脚本はやっぱこの方向だなぁ。
SFマインドを必要とする話の構成は、そっちの方面の素養がちょっぴり少ないみたいで、展開が妙にこじれちゃうからなぁ(笑)。
しかし絶滅危惧種と膿んで膨れあがった種の生死をかけた対決か、コアの再生産が出来てもロイミュードは108体より増えることはないなんて設定を考えると映画「ブレードランナー」の切なすぎる幕切れを思い出すな。
そういえばレプリカントのロイ・バッティをハート、メディックをプリス、リック・デッカードを泊進ノ介に置き換えても違和感があまりない。
「違わないさ。俺たちと人間も違わない」辺りのハートの台詞なんか「ブレードランナー」へのオマージュみたいだし。
ドライブももう残り回数がそんなにないんだから、あれこれ寄り道しないで「ブレードランナー」路線で行くならイクで決め撃ちしたらって思うんだけど、それにもう既存の刑事ネタもそろそろ底を尽きかけでしょ。
(あるとすれば本願寺課長の自己犠牲エピくらいかな、、。「太陽に」シリーズとかでは結構あったけど)
って事で話はついでに「ど根性ガエル」だ(笑)。
これってエンドロールでピョン吉がどうなるかをしっかり出してるから、やってる事がいちいち確信犯的な話の組み立てなんだよね。
視聴者の方が簡単に先読みしちゃえるから、それで返って、ひろし達の軽い一つ一つの台詞が「深く」見えるというお得な仕掛け。 TEDのお涙頂戴版ってか、そこまで言っちゃなんだけど変形した平成「寅さん」でもあるね。
しかしサイドブレーキ引き忘れたトラックの暴走を止めるのはいいけど、ピョン吉に召集された野生カエル(笑)がトラックに張り付いてもな~「地に足を付けた活動」をしないと、それは止められんでしょ(笑)。ああ、これもギャグを装った教訓なのか!
PS WOWOW連続ドラマW枠の「煙霞(えんか)-Gold Rush-」始まりましたね。
黒川博行氏の原作だし、先にWOWOWで『破門』があったし森山未來が主役だし(身近ってか過去に彼と同じ体温の男がいてホントはちょっと苦手なんだけど)、見るしかないんだけど、、、第一回は少し微妙な感じが。
でも意外と高畑充希が良いかな。マジで大阪にはこんな女が一杯転がってるし。