仮面ライダードライブ 第29話「強盗事件で本当はなにがあったのか」
やさぐれた表情を浮かべながらのライダーへの「変身」シーンって初めて見たよ!
って勿論、サブキャラってか、ライダー同士のバトルが解禁になってからは、所謂・敵役ライダーなら色々いたけど、剛って準主役ってか主役級でしょ。
まあそれを除いても、変身時のあの不貞不貞しさというか、黒い表情に近いのを見せたのは、ファイズの草加雅人とか地獄兄弟とか王蛇とかだけど、でもそれも全部、変身時の事じゃなくて前後のイメージから来るものなんだよなぁ。
ヤクザが弱そうな一般人相手に「やるのか、あんちゃん」とか余裕タップリにニヤリと笑いながら・・そのままベルトに手をかけて変身・・みたいな状況に近いシーンは、これが初めてじゃないかな。
草加雅人は、勿論だけど、王蛇なんかにしても「変身」時はちゃんとした真顔でやるみたいなのが、一種のライダーとしての「儀式」だったんだよなぁ。
まっ、戦隊ヒーローが5人揃って見得を切る、アレの短縮バージョン(笑)。
ほんと「ドライブ」って、色々な面でライダールールを越えてるってか、端からそれを無視してやってる所が新鮮なんだよね。
それでも全体的な見栄えで言うと「ライダー枠」をさほど越えてるようにも見えないのが不思議だよ。
それと今回のエピでは、色んな刑事物パクリで「お遊び」があったのも、「ニヤリ」出来て楽しかったな。
若手刑事といえば「走る」のが定番で、今回は「オーッ!進ノ介走ってるやん!ここまでパロるんやたら、進ノ介のテーマ流せ!」とか思ってる内に、実はこの「走り」、捜査本部の弁当買いに行かされてるとかで収束しちゃったり。
その他、主人公刑事と黒幕ボスが警察署内の廊下ですれ違って、相手に軽く声を掛けられるシーンとか、刑事物では良くあるよね~。
001こと国家防衛局長官と、進ノ介の出会いシーン、、なんとなく「踊る大捜査線」を彷彿とさせるような(笑)。
で肝心のストーリー展開なんだけど、そっちの方はもう、「勝手にやって下さい」って感じです。
いえ、非難してるんじゃなくて、この「謎解きを少しずつやる」方式をやられ続けてると、視聴者としては基本情報が余りにも少なすぎて、先の展開を読んだりするのがしんどくなるんですよね。
折り返し地点に来て、ようやく進ノ介の父親も警察官でしかも殉職してて、しかもその死にどうやらロイミュードが関係してるみたいな話になってるのに、基本になってる筈のロイミュード開発とか暴走とかの真相は、未だに明確にされていないし(まあ多分、チェイスの記憶回復と剛の怨念が解放されるエピと同時にその辺は明らかになるんだろうけど)、もうこうなったら、お気楽にこちらの身をゆだねるしかない(笑)。
まあこの「ドライブ」方式の展開で、多分話が空中分解するような事はないだろうし・・ないよね、きっと。
もしそうなったら「広げていない風呂敷を畳む」なんて、逆説ことわざができちゃうぞ(汗)。