仮面ライダードライブ 第22話「F1ボディでどうやって戦えばいいのか」&「ウロボロス この愛こそ、正義。」第9話
ついに霧子と進ノ介がチェィスに見切りを付けて彼を討伐するに至るシーンが胸熱でした。やっぱ、警官は守るべきモノが明確だから、ブレと妙な躊躇いがないわ。
これが今までの平成ライダーだとグズグズ・グズグズ悩んだり煩悶したりするもんだから、それが始まる頃には、視聴者の心理的バネが伸びきっちゃって、カタルシスがこなーい。小さな「絶頂」でも、「やがて来るはずの大きな絶頂」に裏切られるより、ずっといいんです。
でっ、ドライブの場合、ちゃっかり数分後には迷子のサントリーの子犬みたいになっちゃったチェイスが私服姿の霧子に拾われちゃうんですよね~(笑)。
それに剛の「進兄さんと俺は違う!ドライブは人を助けるライダー、マッハは敵をぶっ潰すライダー。それでいいじゃん!」が、いいんじゃん!
その言葉に秘められた剛の「決意」と「過去」が、これからの展開に絡んで来るんでしょうね。
そんな感じでドライブってなんか脚本と演出が、特撮相手に妙に「大人」で「明解」。
って持ち上げておきながら、タイプフォーミュラのデザイン、、、あれはないんじゃないか????仮面ライダーディケイドの「カード鉢巻き形態」や電王の「合体しすぎ形態」に匹敵するよ。
一見した途端に腰が砕けちゃったじゃん(笑)。
そうそう話は最終回前の「ウロボロス」。
小栗旬演じる竜哉がバイクに跨ってイクオに発砲して決別を告げるシーン、、文句なしに格好良い。
小夏役の清野菜名ちゃん、いつアクションやるのかっと思ってたけど、イクオ相手に、やっとかよ~。よかった、よかった。
って「それだけ」でドラマが見てられるなら幸福なんだけどなぁ。
バカじゃないんだから、どーしても内容も頭の中に入って来るよな(寂)。
那智の妹・心臓への思い入れとかはギリギリ許容するとして、一番よく分かんないのが美月の取り扱い。
竜哉とイクオのすれ違いを一番明確に描き表していく存在なんだから、もうちょっと丁寧に人間を描こうよ。
警官志望や警官を続けていた理由が「父親の気を引きたかったから」だとかケロっと言っちゃうし(全然、そんな風に見えなかったよ)、その割には、父親が殺されても妙に冷静だし、刑事を捨ててでもイクオを愛してるのか?と言えば、そーでもあり、そーでもなく、要するに話の展開にあわせてコロコロ変わる、、。
「視聴者なんてバカだからこの程度の人物の動かし方で納得するさ、絵図らが面白けりゃいいのさ」みたいな無意識の計算なのか、それともニンゲンを描く力量自体が元からないのか、、。そんなオンナ、いやニンゲン、いないよ。話を書く上で、一番、やっちゃいけない事だよ。
って又、プププしちゃったぜぃ、、。
話の展開の方は、先週のchika予測が半分当たって半分外れだけど、「当たっても外れて」も全然感情が動かない。だって、そーゆー事に値打ちが感じられない「展開」だから。
で今度はイクオが北川警視総監の息子だって?野球のグローブなんか持ち出してきた所を見ると、北川警視総監が「まほろば」について、そぞろそれらしいことを言い出して、イクオは悩んだ末に「ヤッパリあんたは許せない」とかでしょ。そこに竜哉が絡んできてカンドーの最終回って感じ?
「ウロボロス」は、やっぱ俳優さん達の熱演を楽しむドラマ、ほんとキャストに恵まれてよかったね。