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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダードライブ 第13話 「私の弟にはなぜブレーキがないのか」+「破門」 第1話

 TVドラマ「破門(疫病神シリーズ)」、コレひょっとして来るんじゃないの?って事で「プププの」の感想対象に取り上げようか迷ってます。
 で、今回のエントリータイトルは少し悩みました。

 仮面ライダードライブ単独の感想では、例によってボリュームが少なく、抱き合わせで感想にするには「破門(疫病神シリーズ)」って細かく書き始めると切りがないみたいだし。
 それに「破門」は面白いのは間違いないんだけど、何処か、海の物とも山の物とも判らない部分があるので、今回は、形式上「ドライブ」メインとゆーことで(笑)。
 ドライブの方は今回、前回初登場の「マッハ」こと剛の内面、及び、姉霧子との関係性を少し掘り下げてみせるとゆー展開でしたが、そこに義理の兄貴的役割に目覚めた進ノ介が絡んで進行していくという、普通のドラマでは有りだけど、「ライダー」では今までに絶対なかった、いかにも「フツーのドラマ」作りだったので吃驚しました。
 「響鬼」の時もテーマ取りの違和感にかなり驚いたものですが、いくら大人と子どもの関係や少年の成長物語を中心に物語を大きくビビッドに描いたと言っても、所詮それは、異世界バトルワールド内の事であって、いわば「ライダー」というカテゴリーの中からはみ出ることはありませんでした。

 それがドライブになると、やってる事は、まんま異世界バトルワールドなのに、そのベースは果てしなく普通の刑事物寄りとゆーか、普通のドラマ展開なんですよね。

 手法的には最近のアメコミ実写映画に近い。目には「そんなアホな」の超絶SFXバトル満載なのに、ベースは。アルアル人間の苦悩話やジョークティスト満載ってゆー奴ね。

 ハリウッドはそーゆー手練手管が凄く上手いんだけど、ようやく日本の特撮もそういう方向に触手を伸ばし始めたかなぁって感じ。
 でも、それが上手く受け入れられているかと言えば、そこん所は微妙で、それがドライブの視聴率に繋がっているんじゃないかと密かに考えてます。
 それと本題には全然関係ないんだけど剛役の稲葉友君の口元がなんとも言えず女性的。トッキュージャーの志尊淳君の唇もいい加減、オンナノコしてるけど稲葉友君のは「綺麗なお姉さん」系(笑)。

 それと最近気がついたんだけど進ノ介の竹内涼真君と霧子役の内田理央ちゃんも顔の造作が同じなんだよね。二人のアップが交互に切り替わる場面になると混乱しちゃう時がある。

 えっ、リップ付けて、ツケマしてるほうが理央ちゃんで、すっぴんで眉が濃い方が涼真君で、、みたいな(笑)。

 ライダー(戦隊)主役の顔立ちの変遷も気をつけてみてると時代性を感じられて面白いですよね。

 さて問題の「破門」の方なんですが、ロケーションがchikaの青春期の大阪過ぎてびびってしまいました。

 今は意識的に住居を衛星都市に構え、市内に通勤する形にライフスタイルを変えてますが、少し前までは首の先までオーサカにどっぷりでしたから。そんな人間からすると濱田岳君の大阪弁はすごく微妙。 下手って事はないんだけど、微妙なズレがあって、それが微かに聞いてる方の気持ちに残るんですよね。

 でも濱田岳君の場合は、それが逆に凄く受ける、

 アオイホノオの岡田トシオ役が大爆笑だったのは、あの微妙に演技がずれた大阪弁に負うところもあったとchikaは確信してます。

 最近見る濱田岳君って、与えられた役所と微妙にずれた距離感があるんですよね。

 良く「その役になりきってる」とかが、演技派の俳優の称号みたいに使われるんだけど、濱田岳君の場合は憑依型というよりも、どんな役をやっても濱田岳君・・・なんだけど、そこらの大根役者のソレとはちょっと違うんだよね。

 軍師官兵衛栗山善助役なんて全然、 人物としての栗山善助像をちゃんと演じて見せてるとは思えないんだけど、善助が官兵衛に仕える犬みたいなひたむきさはストレートに伝わってくる。

 「役作り」がどーのとゆーより、気持ちが伝わってくる方に力を持ってる俳優さんなんでしょうね。
 だから濱田岳君の操る大阪弁は微妙に変なんだけど、彼が大阪弁の持つ「おかしみ」みたいなものを凄く意識してるって事が逆に伝わってくる。

 いくらネイティブみたいに発音できても、大阪弁の裏にある「いちびり」とか「ホンマのとこいわんかい、お前の本音、みえてるで」みたいなニュアンスが伝わらないと意味がないし。

 一方、ダブル主演の北村一輝さんの大阪弁は元からのネイティブが更に大阪弁をブートしてやるから、もう果てしなく横山やすし(笑)。

 ただし北村一輝さんは本気でやったら(ってかすでに演じている)横山やすしになりすぎるんで、「破門」では頭の回転が良くて腕っぷしが強い暴力団員桑原という役所に、ちゃんとチューニングしてる所が凄いですね。
 映画『皆月』で、北村一輝さんと共演した奥田瑛二氏が当時の北村さんを“浮遊する爬虫類”と称したらしいですが、その表現力、花マルです(笑)。

 窮地に追い込まれた二宮(濱田岳)を打算で助けに来た桑原が「(お前が言うてた相手の人数が)3人ちゃうやんけ」と呆れ、「(アホか)ほんまのこと言うたら(お前助けに)来たんか?」と返す二宮(濱田岳)。これなんか(場面設定は別にして)大阪にはメッチャ普通にある会話です。
 って感じでこのドラマ、大阪弁の微妙な掛け合いを味わえる人には、かなりたまらんピカレスクドラマになりそうな予感がするんですが全国区ではどうなんでしょうかね~?

 

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