saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

東京伝説 恐怖の人間地獄

 最近。夏になるとお盆前この時期、弟のマンションに遊びに行くことが多くなる。
 パパリンが亡くなって本当に兄弟きりになってしまったから、一種の帰省とゆーか、お盆帰省みたいなものだ。
 まあ格からゆーと、弟がchikaの所に来るのが筋なんだろうけど、chikaのマンションは生活の場とゆーより殆ど寝るための空間だし、「食べる・観る」ではずっと弟の家の方が設備が整っている。
 見た目は圧倒的にchikaのマンションの方がお洒落で綺麗だけど、要するにそれは「生活してないから」という理由だから、弟がこっちに来ても何も楽しめないだろう。
 それにchikaには、弟の部屋にごまんとあるDVDに惹かれてって部分もある。
 この前は「平山夢明」氏の名前に惹かれて「劇場版東京伝説 恐怖の人間地獄」をちょっとつまみ食いした。
 出だし1話の「立ち読み」がかなり詰まらなくて、これ外れかなと思ったんだけど2話の「エンスト」に登場する寂れたガソリンスタンドの光景がかなり気に入って視聴を引きずられてしまった。
 車で旅行すると田舎では映画に登場するようなGSはざらにあって、こんな場所でトラブルに出会ったらやだなーと普段から思っていたから、凄く響いた。
 でも話自体は洋画ホラーには良くあるもので、そうゆー意味では、「これ映画としては外れかな?」と再び思い初め、3話の「ネックレス」になると、これって「平山夢明」である必要ないじゃんと首をかしげる始末。
 よく「どんな怪物・化け物より人間が一番怖い」ってゆーけど、そんなの当たり前で、それをどれだけのテクニックで実証できるかが勝負、その点で買ってるのが「平山夢明」なんだけど。
 監督の腕が下手コなのか?と、もうちょっと我慢して4話の「夜道」を見て、「そう、これだよ平山夢明の狂気って!」と納得。最終話のラブホテルで買われた女がサラリーマンの男から奇妙な依頼をされる「食べてはいけない」を見て、キターッ!コレダー!って感じ(笑)。

 女の爪を細かく砕き直して、それを賞味するサラリーマンも十分怖かったけど、お腹のホクロとカンナの組み合わせは想像力を刺激してかなりビビる。
 この「食べてはいけない」の設定に、殆どニアミス体験してるchikaでもこれは怖かった。
(実は「激走!!まぼろしトラック」シリーズのスタート位置ってこの怖さなんだよね)
 いや体験が類似してるから怖いのか。
 ・・でもこれはちょっと違うかな。
 フェチは性欲求につながっていくけど、5話に登場する男の場合は、フェチじゃなくて人間の身体の中での不要物を食べるとゆー、一種の破壊衝動に突き動かされているよう思える。
 例えば、「小さい頃に爪をかむ癖があって、異様に厳格な母親から、それを酷く諫められた経験があって、けれどそれは一例であってこの母親は自分の全人格を全否定するみたいな叱り方をするので、母親の愛情を求める自分としては」みたいな過去を想像したりするのねー。
 垢・耳糞・爪の間の塵芥、、このあたりを小さい頃なら口に入れる可能性は誰だってあるわけだし、それを見た大人は「食べてはいけない」と止めるに決まっている。
 普通はすんなりその注意は受け入れられ、本人にも「それは汚いこと」「恥ずかしいこと」として認識され、そのまま大人になる。
 この普通の過程が、何処かで何故か躓いてしまうわけだ。
 なんだか佐世保同級生殺害事件を思い出してげんなりするんだけど、それを思うと性欲求フェチてぇーのは、例え同じ成立過程を持つものがあったとしても、可愛い気があるように思うんだよね(笑)。
 同じ肉体の排泄物でもウンチやオシッコ・唾って、どーも、爪とかよりもワンランク上のような(笑)。
 例えば赤ちゃんの世話なんかしてると、「ウンチ・オシッコ当たり前」みたいなレベルだからかなぁ。
 勿論「女王様の脚の指の間の垢が、、美味しいですぅ、、」とかゆー人もいるんだけど、だからといってその人がchikaが切った爪を美味しそうにバリバリ食べたりはしないし、、。
 やっぱ性的な衝動とゆーより、「高圧的に自分に掛けられた制御を打ち壊していく」快感なんじゃないかって、このエピソード見て思ったよ。

 こーゆーパターンが今後、日本の犯罪にはどんどん増えていくんじゃないかな?

 それってすごーおく怖いよね。

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