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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 第8話 「決断」

 「毎回、違った切り口で」がBORDER流。今回のエピソードでは死者と話せる筈の石川が、折角出現した死者に対してタイミングが合わず、その能力が思うに使えないまま、視聴者を態と苛々させるとゆーもの(笑)。

 最後の最後に石川に「このタイミングかよ」ってぼやかれれ出現した死者が、どっちが真犯人って証言する場面でさえ、視聴者に見えなくしてみたり、凝ってるわー。
 ってか、切り口はそーなんだけど、その死者との会話を邪魔するタイミングが、石川の信頼する同僚達との絡みで発生し、しかもそれが死者側の世界に入り込もうとする彼を心配する同僚達の姿を同時に描いているところが秀逸。
 前回、「立花ってそんなに鈍感じゃない筈なんだけどなぁ?」って感想に書いたけど、今度のエピでは、ちゃんとその部分も回収して、彼のインテリジェンスも比嘉の観察センスに迫る勢いでした(笑)。 まあ立花って、いつもピンピンしてる比嘉に好意を寄せる位だから、正義感は勿論だけど健全性に裏打ちされた理性も十分持ってるってことでしょうね。

 こやってパッと見ると、脇キャラなんてどーでもいい、って取り扱いなのに、ちゃんと過去のエピも加算して筋立ててみると他のドラマ以上に脇キャラをちゃんと描いてるんだよなBORDERって。

 正に今回の市倉なんてその典型なんだけど。考えてみたら市倉の動きって前回のエピとちゃんとリンクしてるだもんね。
 あっそうそう、「便利屋スズキ及びサイモン&ガーファンクルとの仲が元に戻ってるみたいで良かったー!」って、こーゆー登場人物に入り込んじゃった感想が出てくるのは、完全にchikaがBORDERファンになった証拠だね(笑)。

 ところがBORDERって後一話でお仕舞い、残念、、。巷では続編とか映画化の希望が多いようだけど、最終話ではその辺の絡みも出てくるんだろうな。次の使い回し展開があると思うと話も変わって来て、どうしても話を詰め切れなくなるもんね。

 でも折角ここまで来たんだから「最終話」は「最終話」としてのクオリティで仕上げて欲しいものです、それがBORDERらしいってもんです。

 続編との兼ね合いと言えばWOWOWでの第二部が決まっているMOZU、、こっちは原作も2本分あるし、アレンジもたぶんそれようにしてあるし既定路線なんだろうけど、現状の作品見てるとそれが返って仇になっているかも知れないね。

 色々なものに余裕があると、クオリティを高めるという指向性がばらけちゃうのかも知れない。今はなんだか、美味しくて格好良いとこだけ寄せ集めた映画の予告編を、そのまま拡大したみたいな感じになっちゃってるし、、。

 だから部分だけとって見ると格好良くて面白いんだけど、全体だと何を作りたいのか良く判らないとゆー(衝動で作ってるんだよby新谷)状態。

 ハセヒロの「チャオ!」と、西島秀俊のロシアンルーレット自白強要シーンは洋画ぽくて格好良かったけど(笑)。

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