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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダー鎧武 第31話 「禁断の果実のゆくえ」

 「こんなの仮面ライダーじゃない!作品」であっても、鎧武はフォーゼと違って、それなりに面白いんだけど、見てるとなんとなく疲れるのよね~。

 鎧武の場合は、登場人物の思考パターンが良く理解出来ない場合が多いからかしら。
『こんな時に、この人はなぜこんな事をこんな風に考えるの?』って感じ、chikaの理解力が弱いのか?と思う場面もあるんだけど、他のテレビドラマを見てて、そんな風に感じた事はほとんどないし(ってかまずない)、台詞説明やオーバーな感情表現のないドラマだって、そこそこ登場人物に対する理解や共感を持って鑑賞できてるってか、不自由を感じた事はないのよ。
 でも鎧武の場合は登場人物の言ってるコトが頭に入ってこない事が多いんだよね。いや、言葉の「意味」は判るんだけど、自分の知っている人生にそれが繋がらないって事。
 今回の戒斗の場合は珍しく「だからお前はもっと強くなれ」なんてゆー台詞は、自分の知っている人生に良く繋がっているから、いつものわけわかんない出来ない子の戯言じゃなく、戒斗の言う「牙」の意味まで判ったりする。
 でも普段の戒斗は殆どその行動原理が意味不明の子なのね(笑)。
 で今回、前面に出てきたオーバーロードの王ロシュオ、、こいつも意味わかんない。
「最愛の女の為に知恵の身は使う。人間なんて救うに値しない。」ってなんなの(笑)。いや、台詞の意味は判るのよ。こーゆーキャラがあっても可笑しくはない。
 でもねー、物語の「血流」って、即ち「文脈」でしょ。
 確かにこーゆーのが出てくるから虚淵脚本なんだろうけど、普通、こんな古式騒然とした思考回路を持ったキャラなんておー昔の残酷系神話ぐらいにしか登場しないよ。

 ドラマ見てる普通の人間の共感要素から途絶してる。

 そーゆーの今頃投入したら文脈にコレステロールがたまっちゃって、果ては脳溢血だよ(笑)。
 まあ「知恵の実」が森に侵略された各生命種族用に1個1個用意されてるなら(その理由がわかんないけど)、既に自分の種族で失敗しちゃったロシュオが、「どーせ、この人間種族も駄目になるに違いないから、それだったら俺のオンナ用に使った方がまだまし」って考えても、その非人間性を表してて意味がまだあるかも、、。
 でも今ままで、そんな展開だった?知恵の実って「抽象的唯一・一個」だったじゃん。
 それが今になってサガラ曰わく「人間のための“知恵の実”を横取り」だから、「各種族用に一個用意」ってなんだかなぁ~。
 それにロシュオのオンナって「あの運命のオンナ」なの?普通ならそうだよね。
 でも虚淵脚本って無制限に拡散していくところがあるから、また、別のキャラなの?
 オーバーロードの進化形態が二通りに別れて、一つはサガラタイプ、もう一つはロシュオタイプって考えたらかろうじて物語も収束するんだろうけど、サガラが別の高位存在だとすると、ほんと話が広がりすぎ、、言い方変えると、この程度の話で、そこまで広げるのは、正に蛇足だと思うんだけどなぁ。
 まあ、いろいろあるけど、今日のエピソードの見所はシドさんの最後でしょうね~。仮面ライダーでこんな死に様が必要なのかって問題は別にして、chika的には面白かったですよ。
 今までのシドの描かれ方からして「もう二度と、誰の言いなりにもならねえ」とか、そんなにスルっと本音を言うような人じゃなかったのに、死ぬ間際に急にチンピラになっちゃたりするのも解せないけど、それでも面白かった。
 ってか、これは演出の勝利でしょ。

 脚本的に見るとシドの人物像が全然繋がってないよ。まあ人物像が繋がってないのは、戒斗も紘汰も光実(一番まし)も、全員、その場用のキャラに微妙に補正され続けて来てるけどね、虚淵脚本の場合は(笑)。
 この人の場合は、そーゆーのを確信犯的にやっているにもかかわらず、そうゆーのを犠牲にしてまで編んでる、長い勺の物語があんまり魅力的じゃないって事が問題なんだよな。

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