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saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 第3話「連鎖」

 石川は、普段の死者出現パターンから考えて、目の前の他殺死体と現場に出現した死者が同一人物だと判断するのだが、ところが顔が違う。
 で、そこに居合わせた特別検視官である比嘉に、死体の顔を調べさせる。果たして死体の顔は整形されたものであった!
 巧い!始めのこの数分で、「今回のエピソードも問題無し、最後まで見なくても合格!」って感じ。
 おまけに、この整形ネタの枕が、西本の幾ら逃げても逃げ切れないしんどさ、西本を追いかけて来たモノが決して「正義」だけではないこと、そして最後のシーンで、石川がネット上に広がった西本に関する負の連鎖を断ち切ろうと、無駄なあがきを見せるところまで一直線につながっていくところが秀逸。
 chikaが舌を巻いたのは、この話のモチーフがあの「光市母子殺害事件」にあるのに、事件そのものが提起した問題点をあえて横に置いて、その核の真横にある黒い広がりを取り上げて見せたという作家魂だ。
 これが並の作家なら、「光市母子殺害事件」が提起した問題の表面を、ただなぞって見せるだけか、劣化した正義を主人公に押しつけただけだったろうと思う。
 エピでは最初、島村を容疑者にして、捜査に当たる石川たちに、過去の事件に対する島村の思いの丈を逆に喋らせるのだが、これがどうみても本村洋さんをモデルにしてるとしか思えない。
 しかし、このドラマが追いかけているのは、まったく別の問題なのだ。
 よく「憎しみや復讐からは負の連鎖しか生まれない」と言われるし、それを題材にしたドラマも沢山あるけれど、具体的にどう連鎖するのかや、その多岐に渡る複雑さを描いたものは少ない。
 そういう意味でも今回のドラマは、かなり挑戦的なものだったと思う。
 ってことで、chikaにとっては、この曜日の裏表2本の刑事ドラマのどちらが裏か表かが、はっきりしたので、プププので取り扱う継続的な感想は「BORDER」一本に絞ることにしましたよん。

 だって「MOZU」の方は仰々しいだけで、もひとつ面白くないんだもん。

 「ダブルフェイス」の成功を追いかけているのかも知れないけど、ちょっと原作のチョイスミスだったんじゃないかな~。

 原作の構成って、お母さんが作るカレーライスみたいで、ジャガイモごろごろ、ニンジンごろごろ、大きな具材が一杯入ってる割には、それを繊細な味付けで仕上げるって訳じゃなく、市販の「ハードボイルド社カレールー」の味付けにお任せして一気に煮込んじゃいましたって感じだからね。

 ニンジンの固まり食べたらカレー煮のニンジンの味、ジャガイモの固まり食べたら、カレー煮の・・・・何でもお腹の中に入っちゃったら一緒でしょ、って感じ。

 それに言っちゃ悪いけど感覚が中途半端に古い←そこは作者のせいじゃないと思うけど(笑)。そーゆーのを今時のテレビドラマになんで持ってきたのか、ちょっとよく分からない。

 chika的には打海文三氏の「ハルビン・カフェ」なんかの方が、この制作スタッフにはピッタリだと思うんだけどなぁ。

 

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