軍師官兵衛 第9回
もしかしたら、一旦取り止めた、毎週の視聴感想アップを再開してもいいかもって思わせてくれているのが「軍師官兵衛」です。
奇跡のV字回復みたいな面白さってわけじゃないんだけど、この大河も第9回目に入ってようやく自分のスタイルを見つけたとゆーのか、過去の大河ドラマフレームをはみ出ることなく、只なぞっているだけの状態から、ちょっとだけ独自色を出し初めて、それが結構、心地良い感じです。
その独自色って?ずばり「判りやすい」(笑)。
その判りやすさも「頭の悪いおまえたちの為に」みたいな上から目線の判りやすさじゃなしに、素直に古典を現代語訳したみたいな。
だから、「当時の武士の価値観からすると、こーゆーのはナンタラカンタラ」みたいに余り目くじらを立てなくて済むような、柔らかい判りやすさというのかな。
これ見て、文句言ってる方が野暮でしょ、みたいな。
江口洋介の信長だって、このトーンなら、まあこんなもんか、で納得しちゃうような。
リズムは「踊る大捜査線」みたいな感じじゃないのかなぁ?
「肩の力抜いて楽しんじゃって下さい、(これ見て喜んでる俺って馬鹿?)って思わないように決めなきゃなんない所は、最低限決めておきますから」「外はカリッと!中はもちもち!」みたいな(笑)。
「ウッシャー、気合い入れていこうぜー!バッチコーイ」みたいな感じの爽やか黒田官兵衛って今までの大河では中々なかったでしょ。みんな妙な宿命とか背負ってたりしてネ。
勿論、本格的な食材本来の食感をダイレクトに味合わせるのが料理の本道で、その他は全て偽物だってゆー人には、おすすめ出来ませんが。
この食感に岡田君は合いそうだし、柴田恭兵の黒田職隆も存在自体が軽すぎて、スカスカだよなって思ってたけど、「踊る大捜査線」の「スリーアミーゴス」のニュアンスだと思えば、全然OKなわけだし(笑)。