saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

九官鳥は語る 開戦!!鳥羽伏見

 身を委ねたい「謎」というものがある。
最近読んだSF本ではダン・シモンズの「イリアム」なんかがそうだ。
書いてある内容は皆判るのに、そのくせ実は、全部謎だらけなのである。
いろんな推測が出来るが、そのどれもが合っていそうで、間違いのような、その内、謎解きなぞどうでも良くなって、「謎」が醸し出す不思議な世界にいつまでも漂っていたいという気分にさえすらなる。
進撃の巨人」もそんな感じ、小出しに出される巨人の情報で、こちらが推理した巨人の正体がその度ごとに否定され、「もうどうにでもしてぇ」状態(笑)。
今、一番引っかかっているのがエレンの父親が「これはお前の為なんだ」と言ってエレンに処方した何か、それから秘匿されたままの巨人の攻撃で埋没したエレン家の地下室。
伏線にしては随分、物語の始めから埋めて置くもんだと関心してるんだけど。
でエレンはいつ物語に復帰するのか?「進撃の巨人」はどんどん人が死ぬことで有名らしいけど、さすがにエレンをこの時点で完全退場させる勇気はないでしょ。
鬼に飲み込まれた一寸法師は、針の刀を鬼の腹に突き刺して鬼の身体から飛び出してくるんだけど、、。
ここでchikaの妄想では、巨人は人間を食べ、それを素材に巨人を再生・維持させているのではないか、つまり巨人の補食行為とは、人間から巨人へ人類を強制的に代替わりさせる為の一種の進化ブースターではないかとか、、あるいは異星人版の人体カテゴリにおけるテラフォーミングとか、、で、違うんだろうなぁ(笑)。
今回は立体機動の推進装置のガス欠でってゆーのが一つの設定になってたけど、人体を前に押し進められる推進力を持つガスを精製出来る文明がなぜ凧とか気球程度の飛行能力を保持していないのか?とか、第一、年代・世界設定はSWみたいな「遠い昔、はるか彼方の銀河系」なのか、そこら辺りもよく判らない。
なんとなく見ている限りは、壊滅的な打撃を受けた(現実時空列の)人類が、かろうじて復活していく上で文明的な退化を余儀なくされた世界って感じなんだけどなぁ、、。こういうのも楽しみの一つ。
進撃の巨人」の場合、ネタバレがそこら中に散らばっているので注意が必要だけどね。

 でこちらの方は余り身を委ねたくない「謎」が多くなった仮面ライダーウィザード。
今回は双六でいうと「一回休み」の回のようで、せっかくウィザードがワイズマンに「てめぇー、本当の事をはきやがれ!」とクールに迫ってはみたものの、あっさりばっくれられた上に、力を奪われるトホホ回でした。
 でも相変わらず殺人鬼ソラは、ピンピンしていつのも調子だし、そんなソラなんて放置したまま、凛子・瞬平コンビのコメディ回、、、って、いいのか?こんな脳天奇な設定展開してて(笑)。
おかげでワイズマンの思わせ振りな人間体シルエット見ててその正体が面影堂の輪島のおっちゃんだったらどーする!なんてアホウな事考えちまったぜー、、(前例がないわけじゃない、ディケイドの光栄次郎とか。)
ソラの都合の良い(別名、意味のない)設定と、その後の放置ぶりを見てて、やっぱり物語ってゆーのは、ある程度、自走し始めた時点では、いくら作り手でも、あんまり自分の都合で手を入れると可笑しく見えるもんだと改めて再認識しましたなぁ、、。

 それは今週の「八重の桜」でも感じられましたよ。その辺りの自制振りは「八重の桜」は完璧だったんだけどなぁ、、。
 鳥羽伏見の戦いで、新鮮組の面々が戦闘中しきりに「会津」を持ち上げるシーン。
 斎藤一とかが、次の局面に繋がっていくのは判るんだけど、そこまで「会津」を持ち上げないといかんか(笑)。

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