saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

決戦・将軍の首

なーんか最近、NHK大河ドラマについては褒めてばかりいるんですが、よく考えてみると国内の脚本家・演出家・俳優というリソースは無限にあるワケでもなく、そんな中で一つのドラマの仕上がりがなぜこんなに違うのか?ってゆー疑問が湧いてくるわけです。
chika的は一に脚本、二に演出、失礼ながら俳優さん達は三番手でドラマの出来が決まると思うんですが、全体的なプロデュースに当たる人の感性も大きいんでしょうね。
chikaはそういった役割に当たる人が、一つの作品にどの程度どういう形で関わっているのか(各作品によっても違うのでしょうが)よく知りませんが、作品が世に送り出す一つの「商品」である限り、それが今の世の中でどう受け止められていくかを戦術的に考える人の能力が結構大きい割合を占めるんじゃないかと思います。
「八重の桜」などは最近のNHK大河とは明らかに手触りが違うとゆーか、「世の中」に対する読みが違いますもんね。
 もしかして「3.11以降」ってかあの大震災後人々の中に起こった心の揺れとゆーか、粗熱が冷めて本当の体温になりつつある今だからこそ、、って感じもしなくないです。
 今回の「将軍の首」の前半パートにおける会津ファミリーの別れのシーン。今までだったら、泣くわ喚くわ、挙げ句の果ては地面に転がり回りかねない演出になりかねない所が、思い切り押さえて、三者三様の夫婦の有り様を背景にしみじみ美しく撮ってました。
 これなんか単に演出の違いと言うよりも家族の繋がりをどう捉え直すかみたいな部分にも繋がっているような気がするのはchikaだけかなと思ったりまします。
 とまああんまり評価を上げると後が怖いので話をいつものプププレベルに戻しますが、やっぱ、西島秀俊さんて温泉につかっても凄いのね。なで肩なのに裾野に向かうほどスゴイ(笑)。
 芦名星ちゃんって「雪」みたいな役が意外に似合う似合う、ちょっと吃驚。
 でも似合うと言えば、容保役の綾野剛!!
 最初見たときは余りにも線が細すぎないか?って思いましたが回を重ねるにつれちゃんと容保してるってか、スゴイね(笑)。
 ある意味、NHK大河ってのはこういう効果ってか魔力を持ってるから見る価値があるんだよね。
 ただし、今回のハイライトである容保の京都における治安政策の180度転換シーンはちょっと焦りすぎかも(笑)。
 普通なら役者さんの顔のドアップでその感情の高まりを映し出すところが、容保が端正に正座してるショットの時点で既に彼の身体からはドラゴンボール並みのオーラがめらめら。綾野剛くん、そんなに気合い入れたら早死にするよって感じがするぐらい。
 でもまあ、このドラマの主人公はあくまで八重であって、その事を考えると容保が「尊王攘夷運動」の本質が倒幕である事に業を煮やす経過を、もうちょっと丁寧に描かれていればとか文句を言う筋合いはないわけで(笑)。
 そうそう、主人公と言えば八重にも、山川大蔵君の「出兵前に愛の告白を」でようやく出番が回ってきたようですが、このドラマ、八重一人だけをクローズアップしないで二葉とか、色々な女性のタイプを揃えて主人公を前に出していく所が厚みのある所ですね。

 ドラマの「厚み」なら仮面ライダーウィザードも頑張ってますよ。
ほんと、ウィザードって気づかれないところでコチョコチョと話全体の謎解きとか展開をやってるので侮れません。今回の白い魔法使いの「これで、1人完成した」の意味深言葉とかね。
先週でソラがワイズマンに敵対してる存在だとゆー事はわかったけド、だったら白い魔法使いとの関係はどうなのよとか、疑問は深まるばかり。
これが直近のライダーなら最後まで説明もされずに放置されるパターンなんだけど、ウィザードはそんな事をしそうにないしなー。
ああそれと「八重の桜」で書いたみたいな、時代に応じて庶民のメンタリティに呼応する作品づくりと言えば、今回の晴人vsフェニックスの構図とか、それを黙って見送る(口数の多い)仁藤とか、日本人こーゆーの好きだよね(笑)。
 ってかこれって、晴人の凛子ちゃんへの思いをメインにしてライトには仕上げてあるものの、構造的には大昔の任侠映画だよな。

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