仮面ライダー鎧武 第5話 「復活！友情のイチゴアームズ！」

　今回は紘汰の戦士自覚プチ覚醒編って感じの話だったんだけど、ガイムの登場人物って紘汰に限らず、よく喋る（語る）わ。

　しかも説明的、「俺はこう思う。僕は今、こう感じているんだっ！」って、それは設定と演出で説明しようよ、一応、実写ドラマなんだから（笑）。

　ライダーバトルしながら、こんなけ喋ったライダー達も珍しいんじゃない？
　それと１話で二人の新ライダーが登場ってのも凄いよな。

　龍騎の時も、相当なスピードで新ライダーが登場して「次はどんなライダー？」ってゆー楽しみもあったけど、ガイムのこれとはかなり違うな。
　前の感想でも書いたけど、早く面子をそろえて次の物語ステージに進めたくってしかたがないって感じ。

　とにかく全員揃えてから、戦国時代めいた闘いの中で、それぞれのライダー達を描き分けることだって出来るわけだし、本物の時代劇なんかでは視聴者の方に織田信長はこんな人物だとかの予備知識がすでに前提としてあるから、一足飛びに、そのステージに入いっていけるからねー、所が鎧武ガイムで同じことしようとすると、一から始めなきゃなんないから焦るの判るよ。
　それとサブタイトルの「復活！友情のイチゴアームズ！」って、色々な意味でかなり的外れ。　光実が紘汰に感じているのは友情じゃないでしょ。

　それに光実が一番好きなのは自分自身で、それを認識させるのが第一の手段として恋愛対象の「舞」、二番目に憧れの先輩である紘汰って感じだな。

　虚淵 玄氏がそう意識して書いてるかどうかは別として、視聴者側からはそうとしか見えない（笑）。

　それに貴虎が自分の弟が「ライダー」になってる事を知らない設定が、一番生きるのもトリックスター的な立ち位置をキープした光実の筈だし。

　でも光実の立ち位置って、意外と分かり易いんだけど、肝心の主人公である紘汰が「どんな奴」なのかが、各エピソードの度に、あっちに行ったりこっちに来たりで、一番フラフラしてて分かんないんだよね。

　本人さえ自覚していない、なんだかよく判らない魅力ってか、成り行きのせいで、みんなの大将に収まってしまった戦国武将みたくなるんだろうか？

　まさかそれはないとは思いたいけど、今の流れだとそうなっても不思議じゃない感じが、、。