saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

ザッピング劇場 divine atrocities VOL01

裸体の森へ―感情のイコノグラフィー
この本の目次

1 フェティシズムの黄金―リチャード・マーキン『ベルベット・エデン』をめぐって
2 “愛”のマシニズム―アッジェ/マン・レイ/ビル・ブラント
3 さかしまのヌーディズム―裸体とユートピア幻想
4 二重の箱のなかの裸体―ステレオ・デュシャン・グラフィック
5 セックス・シアターのフリークス―グラマーからアンドロギュヌス
6 キネシクスとボディ・アート―都市のなかの肉体美術
7 電気の皮膚、電気の闇―エレクトリック・キャバレーとしての身体
8 痙攣する性の場所―エリック・フィッシュルの変容


愛の衣裳 感情のイコノグラフィー
この本の目次

拘束のモルフォロジー―打つ身体、打たれる身体
金属と色彩のエロス―ポウル・アウターブリッジの世界
踊る脚の奇跡―ピエール・モリニエのプライヴェート・フィルム
聖なる欲動―ピエール・クロソウスキーの世界
匿名の肉体、匿名の空間
鏡の性のバロック―イリナ・イオネスコの世界
愛の衣裳
裸体と衣裳―衣裳からメディアへ
身体映像の澱―フランシス・ピカビアの肉体絵画
現実という衣裳、身体というモード


「スルカは一つのルールのもとに人体を完全な性的オブジェに変身させられている。まるでポリエステルとファイバーグラスで型を取って固め、その上に精巧な塗料で多彩色をほどこしたような、ブロンドのかつらをぶり、ゴムでできた女の顔をしたマスクをつけ、皮膚に似たラバー・スーツを頭からすっぽり身につけているような、、。」

「マネキンのように白い肌と巨大な乳房とペニスを備えた完璧なプロポーションを持ったラディカルなフォルム、濃いアイ・シャドーの奥で妖しく光るガラス玉のような瞳の赤毛のグラマー、スルカは人間としてももちろんだが、多くのシー・メイルたちのなかにあってもとび抜けて異常である。」

「スルカズ・ウエディング」(Sulk's Wedding)の冒頭、ベッドで目覚めたスルカが、自分の股間を触るんですね。
でも、そこには、もう無いんです。そうして、スルカの回想らしき映像が流れるんです。
スルカの下肢に、まだ立派な一物がぶら下がっている頃の映像です。
けれど、現在のスルカの股間は、手術が終わって女性器が完成しているんですね。
このギャップが、なかなかのものでした。

強制性転換ものというの記憶にありませんが、強制女装ってのはありますね。
メイドのスタイルをさせて「humiliate」するシーンが多いみたいですね。
「humiliate」は屈辱を与える、恥をかかせる、という意味ですが、性的色彩の濃い使われ方をしているので、日本語の印象とはちょっとちがうみたいです。


《バッド・ボーイズ》(ブラインドから光が差し込む部屋のベットに横たわり怠惰な態度をとる全裸の女性とその前に立ちすくむ少年を描いたもの)

 

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