脳男
時期はずれの、しかも分散型の「お盆休み」を貰って(つまり只の休日じゃん)る間、弟のマンションにしけこんで、随分、彼のDVDコレクションを観た。
当然、chikaの好みじゃないモノも沢山あるんだけど、それが返って良い場合もある。
そんな中で結構、佳作してたのは『脳男』。
あれーこの娘どっかで観たことある!!って思ったのが「カゴメ 野菜生活100」のTVCMで元気なJKしてた二階堂ふみだ。
(実は彼女、NHK「平清盛」で徳子役をやってたんだけど、これはどーでもいい)
このCMは、凄く気に入っていて、高校の時、chikaがもし本当の女の子だったら、こんな風に生きたかったな~とつい遠い目になっちゃうものだった。
実際のchikaは見てくれは別にして、志望大学に向けて周りが「がんばりすぎだよー」と言われるくらい勉学に励むわけでもなく、完全に学校生活からドロップアウトして「違う勉強」をしてた(笑)。
で、この野菜生活100な二階堂ふみが、あろうことか無差別連続爆破事件の犯人役やってるのがこの『脳男』。
一体何のつもりでこんなキャスティングしてるのか(多分、話題性だとか新奇な感じだとかバッカみたいなことを当て込んでだと思うけど)わかんないけど、それはまあいい。
chikaが面白いなって思ったのは江口洋介扮する茶屋刑事。
二階堂ふみの爆破魔に部下を人質に取られ「脳男を殺したら部下は助けてやる」と言われ、大して悩みもせずに脳男に拳銃の引き金を引こうとするし、最後は恨み満開って感じで速攻で○○を撃ち殺すし、いやースピード感あるなぁ、、でも普通の人間は刑事であろうとキレたらこんな感じじゃないのって凄く納得する。
色々、いちゃもん付けたら突っ込みどころは結構あるけど『脳男』が佳作だってゆーのはこのスピード感かな。
今までの映画だと主人公の内面描写とかなんだとかで変にぐだぐだしちゃう所を「フツー人間はこうでしょ」って感じでスッと行っちゃう。
極めつけは松雪泰子演じる脳神経外科医・鷲谷の患者志村の処遇。
ああこれで、脳男がダークヒーローの位置を確定するわけね、でも普通なら最後まで小児性愛者悪質性犯罪事件絡みのテーマってなかなか進展しないもんなんだよな、、。
この映画の場合、簡単にいっちゃえば「ペドフィリア?なおんないでしょ、そんなの、だったら人間じゃない僕が処罰してあげますよ(脳男)」みたいな所へ平気で駒を進めちゃうスピード感かな。
娯楽だからってそれが良いのかどうかは又、別の問題だけど。
ああそうそう、患者志村を演じてる染谷将太クンは良いよ、これはバチッリ、そんなにスクリーンには露出してないんだけど、患者・志村見てるとゾクゾクくるし。
生田斗真クンについては良く分かんない。
けど、こーゆー役柄で主役を張ったってコトは、評価すべきだと思うし、ある意味彼の容姿でないと、こんな感じでアレンジされた『脳男』は成立しなかったんじゃないかな。それとキングクリムゾンは、こうやって改めて聞くといいな~。
PS 松雪泰子さんはホント「熟女」になったな~。てか「オバサン」との境目だよ、ジュクジュクって感じ。劇中「私と寝たい」って台詞があるけど、chikaが脳男なら「僕、熟女は嫌いなんです。」とか言っちゃいそう(笑)。