saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

ワイズマンの真実 仮面ライダーウィザードとライブ感

 感想、ちょっとずつしか書けないよ~。こんな時期に地方遠征は辛いよなぁ~。

 今回の仮面ライダーウィザードについて感想を書く上で重要なキーワードになるだろう「ライブ感」。

 でもchikaの感覚と一般的に使われてる「ライブ感」の意味がずれていたら意味がないので、ネットで検索をかけてみたんだけど、かなり上位で幾つかの仮面ライダーを手がけた白倉伸一郎氏の名前が出てきたので、ちょっとへっこんだ、ってゆーか暫し、沈黙状態(笑)。   まあchikaの言う「ライブ感」って「共時性」あるいは「疾走感の共有」程度に考えてもらえればいいかなと。白倉伸一郎氏の「ライブ感」とは、ちょっと、ってかかなり違うので。
 例えば「仮面ライダーディケイド」くらいなると、もう「ライブ感」とかなんとか言ってるレベルじゃなくて「崩し」から「破綻嗜好」に向かってるんじゃないかと思ってたしね。
 で今なんで「ライブ感」を持ち出したかってゆーと、やっぱり話の展開が「白い魔法使い=ワイズマン」だったから(笑)。
 chikaが「正義の味方の親玉は、実は悪の組織のボスだった」ってゆー図式で物語が作れるんだと初めて知ったのは「忍者物」だったような気がする。

 伊賀が正義なのか甲賀が正義なのか、そんなのはどうでもいいんだけど、部下達は己の義を信じて血みどろの対立抗争を繰り返すんだけど、実はこの構造自体が「たった一人の人間(首領)」の私利私欲の為に作り出されたものだったとゆー話ね。

 初めてこの仕掛けを知ったときは相当ショックだった、、それに何故かすごくエロチックな感じもしたんだよね。原初構造的SMみたいな(笑)。

 お互いの敵対するボスが実は同一人物だって判明しかける頃の展開ってかなりドキドキもので視聴者も「そうなのか?いやいくらなんでも、でもな~そうとしか考えられないし、え~っ!やっぱりそうなの!?」って感じ。で

 もウィザードの場合は、同じ構造使ってるのに、「やっぱりそうなんかい、、ひねりがないのー」って逆に「見透かされ」を通り越した感じになるという不思議な事に。
 でも考えてみると、ウィザードの場合は番組の初盤から「なんでワイズマンは敵であるウィザードに魔法石をホイホイ渡しちゃうんやろ」みたいな布石がうってあって、この同一人物プロットは実に鉄板、用意周到だったのよね。
 だから中盤のファントム退治エピソードを圧縮して、コヨミと晴人の関係やコヨミの人物像をもうちょい掘り下げて、最近の種明かし回に繋げれば、さすがに「ひねりがないのー」とまでは言われなかったのではと思う次第。
 だってメデューサだって今回『イヤ、嘘だといってください‥‥ワイズマン‥‥』みたく散っちゃったけど、こんなに長い中盤があったんだから、メデューサとワイズマンの繋がりを描く回くらい作ろうと思えば作れたでしょうに。

 そしたらメデューサも「それなりに可哀想」、ワイズマン「メッチャ非情」って説明的にならなくてもっと盛り上がってた筈。

 自分でうった布石も回収せず、ただその時面白けりゃいい、ノリでこのアイデア突っ込んじゃえってーのはchika的には「ライブ感」を感じるものじゃないけど、まじめ一本槍でもな~、「ああ、今週も面白かったよー、来週はどーなるんだろう?」ってのはTVドラマの必須要素でしょ。
「今日も退屈、先が読めるし、ああしてああなって、それで作者はこーゆー事が言いたかったのね」みたいな事を大したワザも繰り出さず延々とやられたら、そりゃ飽きるってもんです。
 フォーゼが輝きを急速に失った民主鳩山だとするなら、ウィザードは、言ってる事は全うなのに裏を見透かされて遂に失速しきった民主小沢って所でしょうか(両者とも落ちぶれ果てた民主の表舞台にさえ既にいませんが)ってオイオイ。

 つまり視聴者との共時性を保つ感覚を見失ってるんですよ。

って我ながらきつい書きよう、、これでも最初の頃は期待してたんだから。

 我が国には「終わりよければ全てよし」なんてゆー、スゲー救済方法があるだよ。

 ガンガレ「仮面ライダウィザード」!!

 

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