第15話 特別作戦班
ハンジって初めて登場した時からアンジェラ・アキに似てるなって思ってたんだけど今回のエピソードではその思いが確信へと。
ルックス(アンジェラ・アキの眼鏡は伊達だよん)だけじゃなくアンジェラ・アキもハンジと同じように結構熱く語る人なんですよ(笑)。
でこのハンジ登場によって巨人の謎が一気に語られるのかと思いきや、出てくるのはディテールばかりなので謎はより深まるばかり。
「巨人の大きさから考えて自分の体重を支える二本足歩行は不可能、実際、その身体は大きさを無視して極端に軽い」等と、混乱するばかり。
でも少なくとも、原作者は「疑似科学」的なアプローチってか、そういったものを意識して物語を展開してるって事だけは判った。
それと「我々が目にしているものと、その本質は別のものかもしれない」ってゆーのは謎解きのコンパス的な意味を果たすかも。
例えば、「発声はするが呼吸そのものは生存の為に必要としない事、」「人を喰うが栄養補給の為ではないので消化器官がない事、」などは巨人の存在が生物的なものではなく、極めて概念的記号的というのか「何かの目的」の為に生成されたものであるという事が今更ながらに理解される。
つまりハンジの巨人生体観察が進むほど巨人の謎、言い換えれば「巨人が作られた目的」に近づいていくという事であり、その事はいずれ巨人を造った存在に迫っていくという事なんだけど、、、で今回のエピソードは、巨人調査サンプルが殺されるという形で締めくくられているのね~。
普通の推理小説なら、この巨人殺人の動機とゆーか、犯人は巨人の謎を解かれると不利益を被る者という事になるんだけど、人類にとっての強大な天敵である巨人の裏に存在するのが同じ人間であるとは考えにくい。
まあ辛うじて、「巨人に追いつめられた人類」という構図の中で、それを利用したり、あるいは甘い汁を吸う一部の限られた人間の仕業ってのは考えられるけどなぁ。
それにこれは物語の「匂い」みたいな部分から感じられるんだけど、巨人のシステムって自動運行する遺構みたいな感じで、巨人を造った存在はもうなく、その意思だけが遺構に引き継がれてるって感じだな。
地球規模の人口爆発後の危機に対して発動した人類リセット計画で人間自体を不老不死の「巨人化」したのは良いものも、巨人化システムが不完全で、人間の出し殻みたいになった素体が暴走とかね。こーゆーのは第二神話みたいのでいいわけよ。
巨人の存在を現存する少数の人間による陰謀にしちゃうと、話のスケールがいっぺんににしぼんじゃうから、こうゆー物語をかく人って、そういうの本能的に避ける傾向があるからね(笑)。
しかし巨人って人間の建物を軽々と壊してるじゃん、その肉体がそんなに軽い?ってちょっとわかんないな。
超強度を誇る皮膚と骨格、そして筋肉が、同時にめっちゃ軽いって事?そんな事がいくらナノマシンを使った人体情報を基にするバイオロボだからって可能なのか?いや可能だと、のうのうと言えるのか(笑)。
そういや昔、「キャンサー人間」みたいな小説があったな、、あれみたく、人為的にコントロールされた新種のハイパー癌細胞を猛スピードで成長再生させるシステムって手もあるな。
ようはなんでもありって事なんだけど(笑)。
しかし面白いな「進撃の巨人」は。
神経質リバイとか、リバイに憧れてリバイを真似する部下だとか、ハンジは言わずもがな、だけど、ハンジ達を奇人変人と感じてるエレンそのものが客観的にみれば相当、奇人変人だってゆー描写なんか、なかなかの作劇ぶりだし。
PS 作者の登場人物に対するネーミングセンス、面白いね。
今回登場のソニーとビーンとかも、作者さん、ネットで「人食い」辺りを引っ張って「おおこれだ!」って感じで使ったんだろうね。
小説とか書いてると登場人物の名前を設定する時が楽しいんだけど同時に悩みの種でもあるわけね。
でも「進撃の巨人」くらい登場人物が多いと、いちいちそんなに真剣にやってられないよね。 でテキトーってか勢いでつけてんじゃないかな?
ドット・ピクシスって何よ(笑)ドット ピクセル 解像度かよ~、いくら丸いハゲ頭だからってよー(笑)。