saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

会津を救え 応える ピッチの忘れ物

 空想科学小説で魔法レベルの科学を成立させる為に、最近多用されるのは「ナノマシーン」で、chikaも自分が書いているWeb小説ではこれに何度もお世話になっている。

 魔法の不思議さは、短時間で何もない状況下で、何かを生み出したり変えたり消して見せたりする事だと思うのだけれど、これは見栄えの問題で、実際には目に見えない極微の働き者ロボットたちが人海戦術で突貫工事をした結果でも「魔法」に見えるとゆー仕掛け。

 ってな事を考えながら見ていたのが第10回の「進撃の巨人」。

 前に宇宙刑事の「蒸着」変身ぽい変身だな~と書いたんだけど「進撃の巨人」の世界観では今のところ「城壁の外」の世界や、城壁内の人間以外の意志の存在を描写するものがないので、外側から「蒸着」を送る・あるいは巨人を送り込む存在を仮定しての妄想は一旦取りやめ。

 って事は「ナノマシーン」ぽい変身システムなのかなぁ?

 元来、普通の人間であるエレンが巨人変身の力を手に入れたのは、エレンの父親が彼に注射したのはそのナノマシーンだった、、、だと一応話の辻褄が合うし、。

 画像上ではエレンの身体と生成された巨人の骨格とは癒着してましたね、、やっぱ巨人はバイオガンダム的なディバイスである事は間違いないみたい。

 ガンダムつながりで考えればコックピットにあたる部位は兵団が狙う、首の後ろの唯一の急所なのかな。

 そこに人間としての原形の情報がある、、グロ趣味で妄想すると変質してしまった人間そのものが入っている、、でもこれだと話の膨らみが余り大きくならないか、、、人間から取り出した情報装置あるいは通信装置程度にとどめて置くほうが面白いか。

 エレンが「俺の父さんは、これほどの秘密(を解く鍵)を、何故一個人の地下室に隠しておくんだ」とえらく憤慨していましたが巨人を殲滅するために兵団に身をささげた彼としては実にまっとうな思いなんですが、エレン父が自分の発見したしたものを公にはせずそれを秘匿したという裏側に巨人存在の理由、強いては巨人と人間とのかかわりが見えてくるという仕掛けなんでしょうが、うーん今の段階ではなんにも分かりませんね。

 

 今の段階ではなんにも分かりません・・ってのは白い魔法使いの人間体が登場した「仮面ライダーウィザード」もそうですな、、。

 こちらの方は「謎」が面白い状況はとっくに過ぎてしまってもうすぐ大きな欠伸が出そうって状況です。

 最近、「ミサまでワイズマンの方向性に疑問を抱くようになって来ましたよ」みたいな細かい振りを入れだしてるんですが、見てる方は「あーそれがどうしたの」って感じですね。

 仕掛けた種が大きく広がるダイナミズム?そーゆーのが、どこかで弱いんだよね。

 ちゃんと真由ちゃんが魔法使いとして再登場したり、一旦、作った伏線はきまじめに必ず回収するのはいいんだけど、だからと言ってそれをやられてもあんましオーッ!って感じにならない。

 今回のエピソードなんか見てても別に悪い話じゃないんだけど、直美が見せる晴人への執拗なまでの敵対心とか、そりゃ直美が和也を愛してるからだと一応説明は出来るんだけど、結局、ソラの「実はシリアルキラーでした」みたいな、話を作る為の只の設定の域を超えてないよね。

 しかも殆ど、添え物・思いつきに近い設定、多分、書いてる方は「こんなの大した問題じゃないよね、大事なのはメインの流れ」みたいな感覚なんだろうけど、実際は直美ってヒステリックに晴人に噛みつきまくっているし、ソラはシリアルキラーの癖して陽気な探偵気取りだし、キャラクター自体がその「大切なメインの流れ」を停留させてるわけ。

 

 神はディテールに宿る。これはドラマ作りにも言えますねぇ、、そこんとこ抑制の効いたディテール作りに励んできた(あくまで「会津の人々」メインだけど)「八重の桜」。

 今回の世良修蔵エピソードは余りにも分かり易すぎる作りだったけどこれは例外ね(笑)。

 戊辰戦争に入ってからは逆に今までの積み重ねが効き過ぎて、どのシーンを見ても「可哀想」。

 戦国時代をメインにした時代劇で、さんざん農民町民が蹂躙されてって話をドラマで見てるくせに、その事があまり自分の国の過去にあった民衆の悲劇なんだとピンと来なかったんだよね。

 そういう感覚でテレビドラマを見るのは時代区分で言うと太平洋戦争辺りを描いたドラマくらいかな、、。

 そういう部分で言っても「八重の桜」は秀逸だと思う。

 今まで幕末から明治維新にかけての日本を薩長よりで描いてきたドラマが多かったし、この国の歴史を多くの人々は「教科書」と「ドラマ」で学ぶという現状を考えると、「八重の桜」の意義はかなり大きい、、でも多くの視聴者は「今年のNHK大河はなんとなく地味だなぁ、派手さがあまりなくて面白くない」って感想なんだろうか?

 次週は二本松少年隊のエピソード、、もうタイトルだけで泣ける。

 

 

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!