saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

志を立てる

 これはたまたま車のラジオで聞いた話。
 世の中には盲導犬(アイメイト)候補の子犬を、約1年間育てるという飼育奉仕のボランティアがあるのだそうだ。
 その逆に盲導犬として活躍後引退した犬をお世話するリタイヤ犬奉仕とゆーのもあるらしい。
 chikaは昔、ラブラドールを子犬の頃から老衰でなくなるまで飼っていたことがあるので、こうゆー真ん中抜きでしかも、その真ん中で犬が「盲導犬」として活躍するというシステムについて、合理的だなと思う反面、、「、、、」と感じる部分がある。
 可愛い盛りの子犬を「ボールを投げて遊ばない」etcというルールがあったりするものも、精一杯愛情を込めて育ててあげられるという素敵なボランティアだけど、一年後には嫌でも辛い別れが待っている。
 chika的にはそーゆーのが耐えられないから、趣旨は理解できてもこういったボランティアを受け入れるは無理だ。
 理屈の判っている大人でも、その別れの時には整理し来れない感情が沸くだろうから、ボランティアの家族の中に幼い子どもが混じっていたら、その子はどうするのだろう?
 まあこんな風に考えるのが普通だろうけど、この部分に触れラジオの話は続いていく。
 世の中には随分、利口な子どももいるようで、この子犬との別れの際に「がんばってね」と笑顔で送り出した幼稚園児の女の子の例が紹介された。
 これだけでも立派だなと思うんだけど、実はこの話には続きがあるのだ。
 こうやって育てられた子犬が全て盲導犬になれるわけではなく2割から3割までは不適応と判断されるらしい。
 件のファミリーが育てた子犬は残念なことにこの不適応犬で、この知らせを聞いた時に、女の子は大泣きをしたそうである。
 この下りでchikaは思わず運転に支障を来しそうになった。
 勿論、視界不良のため。こんな時には眼球にワイパーがあればといつも思う。

 世の中には「志」という言葉がある。
 志は幼くても老齢でも、男でも女でも立てられる。そして高くも低くもたてられる。
 けれど現在、私たちが住む日本にどれほどの「志」があるだろう?いや「志」自体があるのだろうか?
 少女のけなげさに涙すると共に、自分自身の虚を突かれた思いがした。
 
 なんてね。どこかの新聞のコラム記事みたいだね(笑)。
 でも半分、本気だよ。

 

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!