saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

マンネリに神は宿る△、基本フォーマットに神は降臨する時がある○

保元の乱」前夜辺りのエピソードからNHK歴史大河ドラマ感を取り戻しつつある「平清盛」だけど、それでも時々、オンエアの再生スピードが時々事故で変わったのかと思わせる程、昔のグダグダ平清盛に戻るときがあって、とても不安になる。
それが頻繁に起こるのは主人公・平清盛の心情を描く時。
多分その原因は、何事につけても悩み泣き喚いた頃の清盛ではなく、最近の内に人間への洞察や怒り愛情を秘めた静かなる男清盛を見て、視聴者の方が勝手に清盛を取り囲む状況に併せ、この男が今何を考え感じているかを想像していまうレベルと、脚本が本当に描いているレベルとの間に差が出てくるせいだろう。
レベル的にどちらが成熟しているかは「言わぬが花」だろうと思うけれど(笑)。
今回は、信西という男を挟み、武士が貴族から国の統治権を奪い取る為の、アプローチの違いを清盛・頼朝を通して描く回になったのだけれど、その事自体が言葉では何度も説明が出てくる割には、いまいち深い所まで掘り下げられないのは、ちょっとした不思議で、これは肝心の清盛と頼朝の二人がお互いの天下取りのアプローチについて、ただ単純に反目し会っているだけのシーンの積み上げしかして来なかったせいなんじゃないかと思う。
せめて「こうやればああなる」「ああなってもこうなることもあるじゃないか、その時はどうする」「だってこのままじり貧でいくより、新党結成最後の花火でしか生き延びる道はないだろう?」くらいの二人のセッションを違う角度で一回でも挟んでおけば「戦闘馬鹿の頼朝」と「癒着談合体質のやくざ清盛」の単純な対立構図は避けられたと思うんだけどなぁ、、。
最初の頃、得体の知れない自己満足的な「面白い」見所を挿入することに腐心しすぎたツケが今頃になって回ってきてる感じ。
梅雀爺ちゃんのエピソードも、結局、鎧甲冑は都に着くまで使わないんだから、入れる必要性が、どんだけあったのか?
まあ良い話なので、出演者の梅雀氏の為にも無いよりはある方が増しって程度なんだけど、話の先で「あの時、こういう描写があったら、この話の説得力がもっと出る」なんて事はないのかねぇ、、。
若き日の信西の穴落ちエピソードと、今回の穴の中に潜む信西入道「儂は信西入道ぢゃぁ!!」が伏線と伏線回収関係になってるのは判るけど、よく考えたら、そうれがどうしたの?って感じでもある。
こんなに大袈裟に見せてくれる割には、これって「時の流れ」以上の何かを語るに足りる構図じゃないような気がするんだけど、、。
でもこんな感想を書けるようになったってゆーだけでも凄い変化じゃないのかと思いますよ。
今までの「平清盛」なんて電車の棚に置き忘れられた少年ジャンプみたいなもんで(あっ、こーゆー光景ってもうないの?chikaってば全然、通勤とは違う流れで電車乗ってるから)。
 凄い変化と言えば仮面ライダーフォーゼ。こちらは「良くなった」とか「悪くなった」ってゆーレベルじゃないんだけど(笑)。
 かねてから興味津々だったタチバナさんの正体がヴァルゴだって、えー?って感じ。
良い意味で予想を裏切られて「面白れー」ってゆーのが世の中にはあるけど、これはどーなの?って感じかな、、。
chikaの予想じゃ、当初は「タチバナ=江本」だったから、元の鞘に戻って納得って事の筈なんだけど、その前に「江本=ヴァルゴ」を挟まれちゃったので混乱しちゃった。
なんで脚本を書く上でこんな邪魔くさい二重構造にする必要があるのかよく分かんない。
敵の内懐に深く入り込んで勝利の時を待つって展開は判るんだけど、それはあくまで文章の上の話でしょ。
実際、脚本は映像化されてドラマとしてもう既成事実がドンドン積み上がっている中での「江本は、片一方でタチバナやって、実はもう片一方でヴァルゴでした」なんだよ。
あんまり無茶な「実は、、」は、ドラマ自体の重みを消してしまうんじゃない?・・って「仮面ライダーにドラマの重みがあるのかよ?」って話なんだけど、chikaはあると思うんだよね。
その部分が「大きなお友達」とゆー視聴者を引きつけて来た理由なんだと思う。
(逆にスーパー戦隊シリーズの偉いところは小さなお友達をメインに据えて、そこから視座を外さないって所)
そこん所を「けっ面白けりゃ良いんだよ」って蹴り飛ばして突っ走るとワケが分かんない事になる、、、って前半の「平清盛」もそうでしょ。
 まあやっちゃった事だから、この「江本=タチバナ=ヴァルゴ」の設定で、ラスト前、フォーゼを思いっきり面白くして欲しいもんです。
 トカトカ、半分恨み節めいた感想内容書いてたら、次回仮面ライダーのニュースが!
 『絶望と戦え! 魔法操る新仮面ライダー「ウィザード」』だそうです。
 仮面ライダーって、こうゆーニュースが流れる時はいつも一抹の不安を感じるものですが(一番、心配だったのは電王の時でしたが)、始まって見ると、ちゃんとそれなりにどの作品も意外と「仮面ライダー」してたもので、次回もそうなればいいなーっと思ってます。
 少なくともフォーゼみたいに、これって「仮面ライダー」の冠枠で無理してやらなくていいじゃんって事にはならんで欲しいな〜と心から願っています。

 chikaの今日のしめくくり格言、「マンネリに神は宿る△、基本フォーマットに神は降臨する時がある○」(笑)。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!